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【写真】『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』舞台挨拶に登壇した関俊彦、木内秀信、沢城みゆき、古川登志夫、古賀豪監督

55年に渡って愛され、もはやカルチャーとなった国民的アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」。

子供から大人まで人々が、妖怪や怪奇な現象に怯えながらも、一度は友達になりたいと願った鬼太郎とその仲間たち。

2023年、水木しげる生誕100周年記念作品となる本作は、初めて語られる鬼太郎の父たちの物語―かつての目玉おやじと水木の出会い、そして二人の父たちの運命を描く、映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が、大ヒット公開中。

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』関俊彦、木内秀信、沢城みゆき、古川登志夫、古賀豪監督が登壇!
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』関俊彦、木内秀信、沢城みゆき、古川登志夫、古賀豪監督が登壇!
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(※提供画像) 画像 2/2関連写真特集(2枚)

監督は『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』の監督を務めた古賀豪、
脚本はTVアニメ「マクロスF」などで知られる吉野弘幸、
キャラクターデザインを『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で副監督を務めた谷田部透湖が担当。

キャスト陣は、TVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(第6期)で鬼太郎を演じた沢城みゆき、目玉おやじを演じた野沢雅?に加え、おなじみのあのキャラクターに似た謎の少年役として古川登志夫のほか、かつての目玉おやじを演じるのは「鬼滅の刃」で鬼舞辻無惨を演じ日本中を震えあがらせた関俊彦。

今回、初めて「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズに参加する関は
「まさか、鬼太郎の父で参加することができるとは!この仕事をやっていて良かった」
とコメントを寄せている。

水木を演じるのは「テニスの王子様」シリーズの忍足侑士役の木内秀信。

関と同じく本シリーズ作品への参加は初めてとなるが
「水木しげる先生生誕100周年の記念に制作される映画だと知り、そのような大きな節目の作品に、大役を演じさせて頂くことに背筋が伸びる思い」
とコメントをしている。

さらに種?敦美、小林由美子、白鳥哲、飛田展男、中井和哉、沢海陽子、山路和弘、皆口裕子、釘宮理恵、石田彰、庄司宇芽香、松風雅也、といった、豪華声優陣が出演する。

11月17日(金)より公開を迎えると、SNS上で賞賛の声が続出。

「水木先生リスペクトしっかり感じるし、それに横溝正史+バトルシーンもありエグ&エモで最&高です」、
「鬼太郎誕生、今年公開された映画で一番泣いたかもしれない」、
「映画『鬼太郎誕生』が頭から離れない。15分に一回は思い出すくらいの重症度。あまりの良さに、来場者特典の存在をすっかり忘れてて。今思い出して開封したのだけど……!!!!…最高やん…泣いてまうやん(号泣)!!」
と、エモくて泣ける映画として、認知度が高まってきている。

新宿バルト9で開催された公開記念舞台挨拶では、満席の観客の熱気が最高潮に!

開演時間を迎え、関俊彦、木内秀信、沢城みゆき、古川登志夫、古賀豪監督が登壇すると、大きな拍手が送られた。

『初めて語られる鬼太郎の父たちの物語』が描かれる本作。

行方不明になった妻を探すために、恐怖の舞台となる哭倉村(なぐらむら)を訪れた鬼太郎の父(かつての目玉おやじ)と、自身の出世のため勤め先の帝国血液銀行からの密命を背負い、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族に近づく男・水木という二人の父親たちが、共闘する様子が紡がれていく。

そんな二人の父親役を演じた関俊彦、木内秀信だが、無事に劇場公開を果たすことができた今の気持ちを伺うと、鬼太郎の父であり、かつての目玉おやじ役を演じた関俊彦は、
「真夏の暑い今年の8月に3回に分けて収録をしたのですが、今回の完成した作品を観て、その完成度の高さ、クオリティの高さに、本当にスタッフさんたちが大変な苦労をなさって、ここまで素晴らしい作品に仕上げてくださったんだなと。監督をはじめスタッフの皆さん、関係者の皆さんにお礼を言いたいという気持ちでいっぱいです。本当にどうもありがとうございました」
と御礼を伝えた。

鬼太郎のもう一人の父親となる、水木を演じた木内秀信は、
「水木しげる先生の生誕100年を記念して作られた映画だと聞きまして、背筋が伸びる思いで収録に臨ませていただきました。小さい頃から親しんできた作品で、僕も小さい頃『なんで鬼太郎のお父さんは、目玉だけなんだろう』と思っていたのですが、それをまさかこのおじさんになって、それを解明する一端で出演させていただくことになり、本当に感無量です」
と心境を吐露する。

さらに、前作の映画『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』でも監督を務めた古賀豪は、
「最初に製作発表をしてから2年以上が経ち、大変お待たせしましたいう感じなのですが、実はつい先週まで作っていて、出来立てほやほやなんです。途中いろいろなことがあったのですが、こうしてお客さんに今日届けることができて本当に良かったと思っております」
と語り、長い年月を得てやっと劇場を公開を果たすことができ、喜びを噛みしめていた。

続いて、最初に本作の脚本を読んだ時の印象について、関は
「オーディションの時から監督に、今作は大人向けのゲゲゲの鬼太郎にしたいということを伺っていて、オーディションに通って台本を拝見したら、完全に一般向けの、こんなテーマを扱っていいんですか?という作品になっていて驚きでいっぱいでした。
人間の愚かさ、醜さに真正面から向き合った作品なので、とても苦しい思いをしながら台本読んだのを覚えていますが、その人間の愚かさに対して立ち向かえる勇気を与えてくれる作品。


皆さんどうぞ期待してください」
と作品への自信を覗かせる。

この関の話を聞き、
「(関さんがすべて語ってくれたので)僕が話すことはもう(笑)」
と言って会場の笑いを誘った木内は、
「僕が演じる水木はその謎を解いていく役柄なので、台本を1ページ1ページゆっくりめくりながらその謎を解いていくのが、いちファンとしてすごく楽しみでした。
最後どうなるんだろうとドキドキワクワクしながら、皆さんもスクリーンで楽しんでいただけるのでは」
と観客の期待を煽った。

また、今作でTVシリーズに続き鬼太郎を演じた沢城みゆきは、
「私は台本を読み終わってすぐ、(テレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期で『ねこ娘』役を演じる)庄司宇芽香ちゃんに、『私、もう「霊毛ちゃんちゃんこ」を、投げられない』と連絡をしたといい、「先祖の霊毛で編まれている『霊毛ちゃんちゃんこ』というのは皆さんも知っていると思うんですけど、もっと大切に投げないといけなかったなと。しばらくは、『リモコン下駄』と、『髪の毛針』で(笑)」
と話すと、関が
「ちゃんちゃんこも使ってくださいね(笑)」
とすぐコメントし、鬼太郎ファミリーでのやりとりを披露した。

本作は鬼太郎の父と水木の出会いが描かれていくが、演じる上で心がけたことについて、関は
「一見して柳に風というような鬼太郎の父だったんですが、物語進むにつれて、自分よりも大切なものを、自分の命に変えても守り抜くという熱い信念を持ったキャラクターだということが、ゆっくり優しく、皆さんに浸透してくれたらいいなと思っていました」
と述懐。

いっぽう水木役を演じた木内は、
「僕は昭和の高度成長期の力強い男性を演じてほしいと監督が仰られていて、細かいディレクレクションもいただきましたが、あとは自由に実写に近い形で自然にやらせていただきました」
と明かすと、沢城が
「かっこいいいんですよー!」
とお客さんの期待を膨らませ、
「木内さんが一言一言喋ると、昭和にタイムスリップしていくよう」
だと大絶賛。

さらに関からは、木内が収録時に「短パン姿」だったと明かされると、木内も
「真夏だったので(笑)」
とコメントし、息のあった姿を見せていた。

55年も愛され続けている『ゲゲゲの鬼太郎』を生み出した、水木しげる氏の魅力について、今作で、おなじみの『あのキャラクター』に似た、ある謎の少年を演じる古川登志夫は、
「水木先生の作品には妖怪とかいろいろ出てきますが、実は人間ドラマが描かれているんじゃないかと思います。
人間の憎悪や愛、業、そういった人間ドラマを描きつつ、しかし最終的にはその人間としてあるべき姿、あるいは善悪の判断基準というものがあぶり出されていく、そんなところが魅力だと思います」
と長年、水木作品に触れてきたからこその納得の理由を語ってくれた。

続いて、水木しげる生誕100周年記念作品として、鬼太郎の父たちの物語を描いた経緯を問われた古賀監督は、
「まず6期のシリーズの中で、水木の話は少し触れるだけで描いていない。それはいつかちゃんと描きましょうと、今回のこの映画に繋がった。

鬼太郎誕生以前というのは、水木先生はお書きになってらっしゃらないので、我々が作っていいのかというところも含めて、水木先生の著作物や水木先生の生きてきた昭和という時代をすごくみんなで勉強しまして、水木先生がおそらく描きたかったであろうというものというところを前提に、昭和と令和ではやはり違うところもあるので『水木先生がもしこの令和の世にいたならば描きたかったことって、こういうことなんじゃないかな』ということを探りながら作る作業をさせていただきました」
と、制作秘話を教えてくれた。

また本編上映前のイベントとなるため、これから鑑賞する観客に向けて、注目すべきポイントを伺うと、関は
「完成した作品を見て印象深かったのが、背景の美しさ」
だったと明かし、
「哭倉村という物語の舞台になるところに水木が足を踏み入れる、その時に目の前に広がる田園風景が、まさに昭和の自然の美しさがあった。これを皆さんにも堪能していただきつつ、後半は非常に禍々しい展開になっていきますので、前半でマイナスイオンをたくさん取り入れていただいて、後半のシーンに備えていただければ」
と呼びかけた。

さらに注目すべきポイントについて、沢城が
「(CGではない)手書きの戦闘シーン」
だと話すと、全員が
「あれはすごかった」
と絶賛。

関も
「輪郭線が生き物のように息づいている」
と話し、監督がその場面について
「うちのエースアニメーターがほぼ一人で手がけた」
と明かすと、さらに登壇者全員が驚きを見せ、監督から
「実際に自分たちで演じた動画を撮って描いている。表情まで作って演じていた」
とこだわりの制作の裏側が明かされていた。

また古川は、本作の魅力について
「とにかくこの映画を構成する脚本や演出、キャラクターデザイン背景から音楽も含めて、あらゆるパーツのクオリティが非常に高く、テンポもいい。
ここが見どころですし、すごいものを作り上げてくださった」
と明かしていた。

また、本作の製作の裏側について古賀監督は
「最終的に100分に収めようとなっていたのだが、シナリオの段階で120分位あったので、そこから削っていくというかなり苦しい作業でした。
収まらないので、もう少し尺を欲しいと言うと、あと4分、5分は駄目と言われたので、本作の尺は104分59秒なんです(笑)。
詰め込みたい思いがいっぱいあってそうなりましたが、選びに選んだもので構成されるというのは、映画の美しさがある」
と明かした。

さらに目玉おやじについて、木内が
「親父さん、昔からお風呂が好きなんだなーというシーンがあって」
と本作の見どころを明かすと、関が
「別にサービスシーンじゃありませんよ(笑)!」
とコメントし会場を和ませた。

盛り上がりを見せる舞台挨拶も終盤に。

メッセージを求められた関は、
「完成した作品を観て最初に思ったことは、この作品は、妖怪、人間に限らず、動物や植物、小さな虫に至るまで、命というものを持つ生きとし生けるもの全てのものに対して見て伝えてもらいたい、愛のある作品だということ。
ぜひたくさんの人たちに観ていただきたいです」
とアピール。

続けて木内も、
「鬼太郎というキャラクター、物語を通して水木しげる先生が世に放ったメッセージが、まだ力強く生き続けているということを強く感じました。
またそれを次の世代へ継承していこうとするスタッフの皆さまの力強さが本当にこもった作品になっています。
そのあふれる愛を、スクリーン越しにご覧いただければ」
とメッセージ。

そして最後には、古賀監督が
「この映画は、口コミで広がっていくタイプの映画かなと思っており、観た人みんながすごく語りたくなる空気になる映画だと思ってます。
ミステリーの核心部分以外は、ある程度ネタバレしてもらってもいいかなと思いますので、ぜひ観た後、その感想を気持ちを語り合っていただければ。
そこでこの映画は最終的に完成するのかなと思っています。
ぜひ皆さま、口コミでぜひこの映画の素晴らしさを広めていただけるとありがたいです」
と締め、大盛況の内にイベントが終了した。