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竹俣 紅連載:『紅色の左馬』第29回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、竹俣紅アナウンサーの連載『紅色の左馬』。今回は、竹俣アナが来春のクラシック戦線に向けて注目している2歳馬について綴ってもらった――。

竹俣紅アナが来春の大舞台に向けて注目している2歳馬とは?
 7週連続GI開催の真っ只中。毎週、豪華なメンバーによる熾烈な戦いに圧倒されますよね。そうこうしているうちに有馬記念が近づいてきて、あっという間に2026年がやってきそうです。

 来年に向けてウォッチしておきたいのが、2歳馬の走り。早い段階から追いかけていた馬がその後活躍してくれると、すごくうれしい気持ちになりますよね。今回は、私がチェックしている2歳馬について書いてみます。

 先月、東京の新馬戦のパドックを見ていて、一頭の牝馬に目を奪われました。

 出走メンバーの多くが牡馬だったこの新馬戦。ふつうは牡馬たちのなかに牝馬が歩いていると、牡馬より体が少し細い感じがするものですが、むしろこの馬は「牝馬ではなく牡馬なのでは!?」と疑いたくなるくらい、オーラを放っていたように感じました。

 素人目ですが、広い可動域で歩くことができていて、堂々としているように見えたその馬の名は、イクシード

 世界最強馬イクイノックスの全妹ということで早くから話題となっていましたが、同じ血統構成だからといって、同じ走りになるわけではないのが競走馬の世界。しかし、イクシードが歩いている姿を見たとき、「このオーラは兄譲りだ!」と思い、1着になる姿しか想像できなくなりました。

 迎えたレース本番、イクシードは最後の直線で後方から飛んできて、1着でゴール。実況席の近くで観戦していたので応援の声は出せませんでしたが、周りの人が思わず小声で「うわ、すげえ脚!」と言ってしまうくらいの末脚。しかも、ノーステッキでの勝利でした。

 この走りを生で観られて本当によかった! という気持ちと次走への期待で、胸が高鳴っていたところ......イクシードの骨折が発表されました。全治半年以上の見通しとのこと、回復を祈るしかありません。元気になって、またあの鮮やかな末脚を繰り出してくれる日を心待ちにしています。

竹俣紅アナが来春の大舞台に向けて注目している2歳馬とは?
 パドックを見て2歳馬をチェックすることもあれば、デビューする馬の名前の由来を知って応援することもあります。

 馬名がきっかけで応援しているのが、コウギョク。漢字で書くと「紅玉」で、ルビーの和名です。「紅」という漢字が入っているので、即"推し"になりました。京都・芝1800mでのデビュー戦は、逃げ切り勝ち! 年内は休養ということで、来年、楽しみにしています。

 それから、"ビジュ"に心惹かれることも。

栗毛の馬が好きな私は、GⅢサウジアラビアロイヤルカップを勝ったエコロアルバや、GⅡ京王杯2歳Sを勝ったダイヤモンドノットのビジュアルが好きで、競馬アプリでお気に入り登録しています。この2頭の次走は、どちらもGI朝日杯フューチュリティSと発表されました。美しい"推し"の競演が今から楽しみです。

 さあ、今日はGIマイルチャンピオンシップ(以下、マイルCS)が行なわれますね。

 実は、1999年のマイルCSの勝ち馬・エアジハードとは、インスタグラムでお友だち!? なのです。2年前、マイルCSのことを調べていたときに、エアジハードの今についての記事を読んで、インスタアカウントがあることを知りました。

 現在30歳の"エアジ"は、北海道浦河町で穏やかに過ごしています。「もっと食べたい」と伝えたいときには、脚をひょこっと上げて「ちょうだい」ポーズをするのがとてもかわいらしいエアジ。私が1歳のときにマイルCSを制した馬を、今SNSで愛でることができるというのは、不思議な感覚ですね。

 2歳馬から30歳馬まで、非常に幅広い世代の"推し"ができたことを幸せに感じる日々です。

Profile
竹俣 紅(たけまた・べに)
1998年6月27日生まれ。東京都出身。

2021年フジテレビ入社。
趣味:競走馬のぬいぐるみ集め 血統表を眺めること ガチャピン
モットー:元気に、地道に、前向きに
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