1月18日、レアレ・アレーナ。ラ・リーガ、バルセロナとの対決で、レアル・ソシエダ(以下ラ・レアル)は2-1で勝利する殊勲を上げた。
レミーロがダニ・オルモの決定機をわずかに触ってポストにはじき出し、ロベルト・レバンドフスキのヘディングを腕一本で止めたシーンなどは神がかっていた。余談だが、レミーロはスペイン代表の3番手のGKにすぎず、対するバルサのGKジョアン・ガルシアは代表に選ばれたことがない。その事実に、スペインのサッカーの底知れないレベルの高さが感じられた。
話を元に戻すと、年明けからペレグリーノ・マタラッツォ監督が指揮を執るとるラ・レアルは、すっかり調子を取り戻している。4戦無敗で、アトレティコ・マドリードには堂々と渡り合い、スペイン国王杯ではオサスナをPK戦で下してベスト8に勝ち進み、バルサも打ち破った。復調は決してフロックではない。
マタラッツォ監督は就任早々、守備の意識を上げている。球際での強度を上げ、トランジションからのカウンター攻撃の精度も高めてきた。ピッチでの戦いが整理されたことで、各選手が恩恵を受けているのだ。
その新体制で、久保建英は輝きを放っていた。年明け以降、ゴール、アシストという数字もついてきた。
「ワールドカップは大丈夫か?」
しばらくはそうした報道が先行することだろう。
しかし、現在の久保を取り巻く環境は決して暗いものではなく、悲観する必要はない。
【年明けの久保は何がよくなったのか】
2026年に入り、久保は本来の姿を見せつつあった。セルヒオ・フランシスコ監督の解任で、選手間に危機感が高まったこともあるだろう。新監督のおかげでトランジションの意識が徹底され、局面の勝利を全体の優勢に結び付けられるようになった。そして単純に、久保がアドバンテージを持った状態でボールを受けられるようになったのだ。
久保自身は、まずはプレッシングで走るのを厭わず、リトリートでは下がって守備に貢献した。
そして32分、久保が真骨頂を見せる。アレハンドロ・バルデ、ダニ・オルモのふたりを右サイドのドリブルで引きつけ、フリーになったゲデスにパスを戻す。そのクロスをファーサイドのオヤルサバルが左足ボレーを叩き込み、先制に成功した。
ラ・リーガで今や、久保は「ひとりで止められない」というアタッカーになっている。彼がボールを持ってドリブルを挑むだけで、優位性が生まれる。チームとして、それを生かすメカニズムさえあれば、勝ち筋につながるのだ。
久保は主将のオヤルサバルと並ぶ「代えがきかない選手」として、年明けの4試合もフル稼働していた。結果的に、それが今回のケガにつながったとも言えるだろう。国王杯はPK戦にもつれ込んで勝利したが、疲労は甚大だったはずだし、バルサ戦も序盤から攻守の消耗は激しく、限界まで戦った"代償"とも言える......。
「プレータイムを考えて、もっと早く下げておけば......」
そんな"たられば"を言うのは、久保が早めに途中交代を命じられたときには、「なんで下げるんだ!」と文句を言っていた人たちだろう。それだけプレータイムの管理は難しい。久保はリオネル・メッシなどと同様、ベンチで試合を見ることにむしろストレスを感じるタイプで、ギリギリまでピッチに立たせたくなる選手でもある。
バルサ戦のすばらしい勝利は、ポジティブに捉えるべきだろう。なぜなら久保が復帰した時、チームが先行き不安の状態ではないと思われるからだ。久保自身、プレーを重ねるたび、アトレティコやバルサのような強豪でも、脅威になっている。今後、久保の欠場でラ・レアルが勝ち点を落とすことも考えられるが、折り合いはつけられるはずだ。
ワールドカップに向けては、森保一監督がどのような戦略で挑み、戦術を駆使するのかのほうが問われるべき課題だろう。本当に、今のままで久保を生かす最善の戦い方と言えるのか。チームデザインが正しかったら、バルサのような世界トップクラスでも打ち負かせるピースなのだ。
今は久保のケガが軽いことを祈りたい。

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