この記事をまとめると
■EVモビリティを取り扱うブレイズは「EVクラシック」をリリースしている



■EVクラシックは原付ミニカー登録で車検や車庫証明といった手続きが不要



■シングルシーターで航続距離は50kmでひっそりとドライビングを楽しむことができる



1930年代のクラシックカーの姿をしたEV

名古屋に本拠を置き、EVシーンでめきめきと頭角を現しているブレイズ。そんなブレイズが販売している「EVクラシック」と名付けられたニューマシンをご存知でしょうか? ご覧のとおり1930年代のオープンホイールをほうふつとさせるスタイリングで、原付ミニカー登録ができるもの。つまり、車検や車庫証明といった手続きは一切不要で、100Vの家庭用コンセントで充電すれば、すぐさま道路に乗り出せるというお手軽EVなのです。



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ブレイズは、以前にもジープタイプのミニEVをリリースしてクルマ好きや、EVファンをうならせたものですが、このEVクラシックも大きな反響を得ているようです。実際に、二子玉川にある蔦屋家電+で実車を展示したところ、「蔦屋家電+大賞」に見事に入賞。これは、来店したお客様の反応をAIが画像解析などをした客観的なデータによるもの。パット見で目を引くだけでは入賞できないものですから、世の中的な注目度もじつに高いのかと。



さて、EVクラシックのスタイリングからご紹介しますと、やっぱりネーミングの通りクラシカルなインパクト、すなわちオープンホイールやコクピット、タテ型グリルなどがキャッチーかと。



このクラシックカーがひとり乗りの原付きEVカーって信じられる? 本格的すぎる「お手軽EV」の中身
ブレイズEVクラシックのコクピット



ディテールに目を凝らすと、ワイヤースポークのホイールの美しさや、フロンノーズ横に独立した丸形ヘッドライトなど、知らない人なら数十年前のクラシックカーと思い込むことうけあいです。実際、タイヤ&ホイールやライトなどは重要機能部品ですので、スタイルだけでなくパフォーマンスもしっかりしたもの。公式サイトにある動画を見てもお分かりの通り、じつにスムースな走りをみせてくれるのです。



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ブレイズEVクラシックのホイール



オープンコクピットも古のクルマの文法に従いドアがなく、ドライバーが自らまたがって乗り込むというもの。クルマのサイズこそミニチュアですが、乗り込むしぐさが絵になること想像に難くありません。



胸のすくような加速と鋭いコーナリング

そして、特筆すべきはシングルシーター、つまりひとり乗りに特化していることでしょう。ひっそりと自分だけでドライビングの愉悦を楽しむという贅沢は、味わった方なら「最高の時間」であること先刻ご承知のはず。

それでいて、シートの背後には実用的なバスケットも用意されているので、ちょっとしたバッグだって積み込めます。



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ブレイズEVクラシックの真正面フロントスタイリング



もっとも、航続距離は50kmとミニマムなものなので大陸旅行するにはちょいちょい充電が必要になることに留意すべきでしょう。ちなみに、家庭用コンセントによる満充電には8時間とアナウンスされています。その際、電気代は約110円とのことなので、冒険ドライブだけでなく日々の生活に役立てることもエコなこと間違いなし。



また、走りのパフォーマンスについても、原付ミニカーと侮ってはいけません。EVを知り尽くしたブレイズならではのチューニングによって、走り出した瞬間からトルクフルな加速が味わえることはもちろん、最新のEVらしい胸のすくような体験だと伝えられています。さらに、デフギヤを搭載しているため、鋭いコーナーリングも実現できそう。ミニカーなりに研ぎ澄まされているわけです。



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ブレイズEVクラシックのサイドビュー



むろん、騒音はゼロに等しいので早朝の住宅街といった環境でも、心置きなく出かけられるところもコンビニエンス! DFVのほぼストレートパイプ、なんてやかましいエンジンを積んだスポーツカーでは、そうはいきませんからね(笑)。



このほか、予備バッテリーや持ち運び可能なACアダプターといったアクセサリーも充実しており、玩具のような安っぽさは微塵も感じさせません。



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ブレイズEVクラシックのリヤスタイリング



ルックスは仕上げのいいペダルカーのように見えても、中身は最新のテクノロジーが詰まったEVです。そのプライスは98万7800円(税込・諸費用別)。

持続可能とかカーボンニュートラルなどなど、意識の高い大人こそ颯爽と乗りこなしていただきたい1台です。

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