この記事をまとめると
■新車しか買わない(中古車はイヤ)という人が一定数存在



■それぞれのオーナーに考えがある



■新車派の人たちの意見や事情をピックアップしてみた



最新技術が凝縮されている新車に乗りたい!

「新車を手に入れる」。



そのクルマにとって世界でただ1人のファーストオーナーであり、登録事項等証明書にも初代オーナーとしてしっかりと記録されます。この事実をどう受け止めるかによって、クルマに対する接し方や考え方が垣間見えるように思えてきます。



世の中には「オレ(私)は新車しか買わない!」という人が確かに存在します。オーナーごとに理由や目的、考え方があります。実際にヒアリングしたその内容をまとめました。



1)現行のモデルに乗りたい

「最新は最良」といった格言があるように、最新技術が凝縮されている新車に乗りたいといったニーズがあるのは当然といえます。



新車を手に入れるということは、その時点での最新の安全・先進技術や快適装備に触れることになります。車載インフォテインメントや運転支援システムなど、かつて東京モーターショーなどで近未来のシステムが実用化され、日々、進化していることを実感するには、その時代に売られている新車を手に入れる方法がもっとも手っ取り早いのです。



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2)自分で好きな仕様を決めたい

好みのボディカラー、オプション、そしてグレード……。予算の許す限り自分の理想とする仕様が選べるのは、新車オーナーでなければ味わえない「特権」です。夜な夜なカタログや公式サイトを眺め、カーコンフィギュレーターでああでもないこうでもないと夢想する時間は、まさに至福のひととき。



自分の理想に完全一致するクルマを中古車で探すとなると、見つけるのは至難の業。あれこれ注文をつけ、いつまで経っても完全一致する個体を見つけるまで煮え切らないユーザーに対して、ディーラーの認定中古車担当のセールス氏曰く、内心「だったら新車買えよ……」と思っているとかいないとか!?



中古車は絶対嫌! 意地でも「新車しか買わない人」の5つの言い分
新車のルーフ



3)他人が使ったクルマはイヤ

中古車である以上、どれほど程度超極上車であっても「お古」です。確実に前(あるいは歴代)オーナーが存在します。それはつまり、どんな使い方をされてきたのかが未知数であることを意味します。車内での飲食はもちろんのこと、オナラしたり、鼻くそをほじほじしているかも……。さらに暗闇でムフフな行為(?)をしている可能性だって否定できません。



その点、新車であれば、その懸念は大幅に軽減されます。とはいえ、ディーラーに届くまでにすでに不特定多数の人が触れてきていることも事実。あまり気にしすぎるのも考えものかも……。



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新車のシフト



「新車買っちゃった!」という甘美な響きが魅力!?

4)ディーラーとの付き合い

親の代から、あるいは運転免許取り立ての頃から長年の付き合いのあるセールスがいる場合、なかなかこの縁を絶ち切ることはできないはず。セールス氏も自分の好みのモデルや仕様を熟知してくれているし、何かあればすぐに対応してくれる。限定車を優先的に確保してくれたりもする。いわば、かゆいところに手が届く、まさに「カーライフアドバイザー」的な存在です。



シビアな値引き交渉もなければ、多少納期が遅れても"良きに計らえ"で済ませてしまう。腐れ縁といえばそれまでですが、安心して愛車を任せられるプロがいる安心感は絶大です。この関係性が継続するのは簡単そうに見えて、じつはすごく難しい。それだけに、大事にしたいものです。



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ディーラーでの接客のイメージ



5)見栄?

「オレ、新車の○○○買っちゃった!」。この「新車買っちゃった!」という甘美(?)な響き……。たとえそれが頭金ゼロの残価設定60回フルローンであったとしても、新車は新車。

ローンが組める時点で一定の社会的な信用が得られていることは事実ですし、自慢したくなるのも当然かもしれません。



それはさておき、周囲は意外と見栄で新車を買っていることに気づいています。知らぬは本人だけ。見栄を張るのもほどほどに……。



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契約のイメージ



まとめ:嫁ぎ先でクルマの運命が決まる!?

おろしたての時点ではピカピカの新車であっても、そこから先のコンディションは嫁ぎ先のオーナー次第で大きく運命が変わってきます。エアコン付きのガレージで厳重に保管され、まるでコレクターズカーのような状態を維持する個体もあれば、納車後1カ月で傷だらけ……ということも珍しくありません。



「オレ(私)が1代限りで壊れるまで乗り潰す!」という使用状況でなければ、遅かれ早かれ代替の時期が訪れます。そして中古車として市場に流れ、次のオーナーが使用することになるのです。



乱暴に扱われ、内外装ともに傷だらけの中古車ともなれば、次のオーナーの扱い方も推して知るべし……なのです。



クルマはオーナーを選ぶことができません。せっかく新車を手に入れたのですから、(エアコン付きのガレージは別にしても)大切に乗ってあげたいものですよね。

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