この記事をまとめると
■ディスプレイオーディオPlusには「ディスクスロット」が装備されていない



■他のメーカー車にはまだディスクスロットの装備があるのでCDユーザーにはありがたい



■カセットテープ時代からクルマに乗っていると「スマホ」の音楽再生にありがたみを感じる



大量のCDをもっていても最新車では聞けない!

いまの筆者の愛車は2023年式トヨタ・カローラセダン1.5Gとなっている。コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオPlusとなり、CDやDVDディスクを差し込む「ディスクスロット」は存在しない。つまり、CDを再生して音楽を聞くことはできないのである。



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現在の愛車の前に乗っていた2019年式トヨタ・カローラセダン1.8Sでは、ディーラーオプションでCDプレーヤーを装着したのだが、CDプレーヤーを装着する前にせっかくだからとガラケーからスマホに変え、音楽サイトからダウンロードした曲を車内で再生するようにしたら、すっかりそれに慣れてしまい、CDプレーヤーをほとんど使うことはなかった。



スマホでの音楽再生に便利さを感じただけでなく、装着したCDプレーヤーが再生中にHDD(ハードディスク)やSDカードに曲を保存できる、「ミュージックサーバー」などと呼ばれた便利機能がなかったことも大きかった。



買い集めた大量のCDはどうすりゃいい? 最新のカローラを買ったら「CD」再生機能がなかった
筆者が以前のカローラセダンに装着していたCDプレーヤー



メーカーなどによって呼び名は異なるのだが、いまのようなスマホ全盛の世の中になる前には、車内でCDを再生中に楽曲をオーディオ本体(だいたいカーナビ一体式)内蔵のHDDやSDカードに保存でき、以後はCDを持ち歩くことなく車内再生できたことで、なかなか便利な機能として注目されていた。



ただ、筆者は30年以上カローラを代々乗り継いでいるのだが、同じ型のモデルでも、前期型と後期型で装着している純正カーナビのメーカーが違うのか、下取り車で曲を保存して使っていたSDカードをそのまま差し替えて使用することができず(保存ファイル形式が違ったようだ)、また最初からダウンロードを行うという手間はあった。



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クルマのインフォテインメントシステムにSDカードなどの端子を接続する場所



そしていま、仕事でトヨタ以外のメーカー系ディーラーへ“隠密取材”として見積りをとっていると、いまだにミュージックサーバー機能が現役で採用されているケースが多い。当然、ディスクスロットも残されている。大量の懐かしいCDを持っている筆者のようなオジサンには、やはり後ろ髪をひかれる機能のひとつである。



複数のカセットテープを装填できる装備もあった!

さらに時代を遡れば、「CDオートチェンジャー」というものも隆盛を極めた。音楽再生=CDが最先端だったころ(MDというものもあったが)、聞き終わるたびにCDをデッキから入れかえる手間を省くため、かなり大きな箱状のCDオートチェンジャーに、複数枚のCDを差した専用のカセットを本体にセットしておくと、走行中でも手を煩わせずにディスクチェンジができたというもの。



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CDチェンジャーとMDの付いたオーディオ



有線ケーブルまたはFMトランスミッターなどを使うことで、インパネのデッキに接続し、トランクにオートチェンジャーを置くのが一般的であった。とても便利なものであったのだが、撮影用にいろいろな新車をメーカーなどから借りていると、CDをカセットに差したまま車両返却してしまい、CDだけ後で取りに行くということもあった。



また、さらに時代を遡れば、7代目日産スカイラインや2代目日産レパードでは、センターコンソールボックスに複数のカセットテープを装填して、CDオートチェンジャーのように使うことのできる「オートカセットセレクター」なるものまで存在していた。



買い集めた大量のCDはどうすりゃいい? 最新のカローラを買ったら「CD」再生機能がなかった
日産スカイライン(7代目)のインパネまわり



「ドライブ=音楽」は令和のいまでも切っても切れない存在。ただ、車内での音楽の楽しみ方は文明の進化とともにスペースをとらないだけでなく、持ち運びも簡単なものとなっている。



いまやスマホがあれば海外でレンタカーを借りてもすぐにお気に入りの音楽を再生できる時代となった。筆者はまだそこまで歳をとってはいないが長生きはするものだとついつい感心してしまった。

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