この記事をまとめると
■メルセデス・ベンツのGLEとGLEクーペがマイナーチェンジを実施■ヘッドライトやテールランプ、ホイールなどに変更が入った
■DYNAMIC SELECTのなかに「Offroad」モードを新たに追加している
GLEとGLEクーペをマイナーチェンジ
日本でもっとも人気がある輸入車ブランドといえばメルセデス・ベンツだ。それは実際に数字にも現れており、近年では輸入車販売台数No.1の座にも輝いていることがそれを証明している。
同社ではコンパクトカーからミニバンに至るまで、さまざまなモデルをラインアップしていることもあり、多くのユーザーから支持されているが、なかでもSUVモデルはとくに人気が高い。
今回紹介するのは、そんなメルセデス・ベンツのラインアップのなかでミドルサイズSUVに値する「GLE」に関するニュースだ。この度、GLEは通常モデルとクーペモデルをそれぞれマイナーチェンジし、エクステリアとインテリア、ユーティリティの改良を行なっている。
まずエクステリアだが、今回の改良によって「ヘッドライト」のデザイン変更をはじめ、新デザインのテールランプ、新色のホイール、新デザインのフロントエンブレム、クロームの小さなスリーポインテッドスターが無数に散りばめられたスターパターン フロントグリルを採用、また、SUVらしさを取り入れた新デザインのフロントバンパーも装備した仕様となった(※変更点はモデルによって異なる)。

インテリアでは、最近のメルセデス・ベンツがニューモデルに採用している最新世代のステアリングホイールも導入。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性も有しており、ユーザーフレンドリーになっている。

パワートレインにも変更が入り、先代「GLE 400 d 4MATIC」および「GLE 400 d 4MATICクーペ」にはISGを組み合わせ、「GLE 450 d 4MATIC」、「GLE 450 d 4MATIC」としてラインアップ。ちなみにこのISGというシステムは、いわゆる「48Vマイルドハイブリッドシステム」となっており、エンジンスタート時から発進時まで、スムーズな走りを実現する。ミドルサイズとはいえ、比較的大きなボディのGLEシリーズにとっては大きな武器となりそうだ。なお、このISGはGLE、GLEクーペ全車に装備される。
本格オフローダーに負けない悪路走破性能!
新型GLEおよびGLEクーペには、スイッチ操作ひとつでエンジンやトランスミッションの特性を切り替えるDYNAMIC SELECTのなかに「Offroad」モードを新たに追加。このモードでは、トランスミッションがオフロードモードに切り替わり、雪道や悪路での走破性を高めるものとなっているほか、「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備えており、急な下り坂での安定した走行をサポート。
また、このモードでは、360°カメラシステムを使い「トランスペアレントボンネット」機能が使用できる。

そのほか、車両の傾き、路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスのほか、 車速、エンジン回転数が表示可能なオフロードスクリーンという機能も装備。これに加え、メディアディスプレイには、 周辺地形におけるGLEの現在の姿勢やフロントホイールの操舵角などを表示することもできる。
名ばかりのSUVでなく、本格派オフローダー的な側面も今回のマイナーチェンジで追加された形だ。
さらに、新型GLEおよびGLEクーペは、AR (Augmented Reality = 拡張現実)ナビゲーションを標準装備。従来のナビゲーションでは、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路が表示されるが、この新機能ではそれに加えて、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される。これにより、より直感的にどの道路に進むべきかを判断することができるという、ほかのモデルではまだあまり見ることがない新しい装備が、このGLEには追加されている。

改良が入ったGLEとGLEクーペの価格は、GLEが1376万~1728万円、GLEクーペが1480万~1805万円となり、2リッター直4直噴ディーゼルターボ、3リッター直6直噴ディーゼルターボ、3リッター直6直噴ターボから選ぶことができる。

生まれ変わったGLEとGLEクーペは、シティユーザーにはもちろんアクティブ派にもオススメな、この秋注目のジャーマンSUVといえよう。