この記事をまとめると
■フォーミュラ・ドリフト・ジャパン第6戦が10月6~8日に開催された



■2022年WRCチャンピオンのカッレ・ロバンペラ選手の再参戦に注目が集まった



■決勝ではチェイサーを駆るKANTA選手がロバンペラを下して年間チャンピオンを戴冠



フォーミュラ・ドリフト・ジャパン最終戦で年間王者も決定

フォーミュラ・ドリフト・ジャパン第6戦が10月6~8日、岡山国際サーキットを舞台に開催。7日の予選を経て、8日にTOP32、TOP16、そしてファイナルが行われた。



フォーミュラ・ドリフトは2004年にアメリカでスタートしたドリフト競技で、2014年に日本に上陸。

2015年に「フォーミュラ・ドリフト・ジャパン」が発足すると、国内外からエントリーを集めるようになり、日本を代表するドリフト競技に成長した。



2023年も第1戦の鈴鹿ツインサーキットを皮切りに、第2戦のエビスサーキット・西コース、第3戦の富士スピードウェイ、第4戦のスポーツランドSUGO、第5戦のグランスノー奥伊吹と各ラウンドで激しいバトルが展開され、ついに最終戦の岡山ラウンドを迎えた。



第2戦のエビスで、初出場ながら初優勝を獲得した2022年のWRCチャンピオン、カッレ・ロバンペラがGRカローラを武器に2度目の参戦を果たしたことで注目を集めるなか、7日の予選には48台がエントリー。各ドライバーが1回目の走行から激しいアタックを実施していた。



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さらに、8日の決勝は予選を勝ち抜いた猛者たちが追走形式のタンデムバトルを展開した。タンデムバトルは先行する“リード”と先行車を追いかける“チェイス”の2台で行われ、リードはいかに100点に近い走りをするのか、チェイスはリード車両に近い距離で美しく後追いできるかをリードとチェイスを入れ替えながら計2回のアタックで実施。



ちなみに、採点項目は走行軌跡の“ライン”とドリフト角度の“アングル”、そして美しさやスピード、迫力を加味する“スタイル”で行われており、各ヒートの採点はアメリカ同様の基準のもと、3名のジャッジで行われた。



8日の決勝はあいにくの曇天模様となるなか、予選を勝ち抜いたドライバーたちはTOP32でファンを魅了する豪快なドリフトを披露していた。



TOP16で注目を集めたのが、小橋正典VS山中真生によるGRスープラ同士の一騎打ちで、度重なる“ワンモア”のうえ、山中がTOP8に進出。ここで、ランキング首位につけていた小橋正典が脱落する。



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小橋正典選手と山中真生選手によるGRスープラ同士のバトル



WRC王者のロバンペラがまさかのスピン!

TOP8では、雨によりウエットコンディションとなるなか、BMW E92でランキング3位につけていた高橋和己が脱落。そのなかでTOP4に勝ち進んだのが、チェイサーのKANTA、GRヤリスの箕輪大也、GRカローラのロバンペラ、BMW E37の山下で、箕輪とのバトルを制したKANTAと山下とのバトルを制したロバンペラが最終決戦に進出した。



この注目を集めたファイナルで安定した走りを披露したのがKANTAだった。リードがKANTA、チェイスがロバンペラで迎えた1回目の走行で、追走のロバンペラが痛恨のスピン。一方、ポジションを入れ替えた2回目の走行ではリードのロバンペラが素晴らしい走りを披露したものの、チェイスのKANTAもピタリと横に並ぶ追走を披露しており、その結果、「チームメイトの正典さん(小橋)が負けたときにスイッチが入りました。チャンピオンを意識してなかったけれど勝ててうれしい」と語るKANTAが第6戦を制し、逆転で2023年のチャンピオンに輝いた。



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年間チャンピオンに輝いたKANTA選手のチェイサー



「また、フォーミュラ・ドリフト・ジャパンに戻ってくることができてうれしい。ウエットコンディションは難しく、ミスをしてしまったことは残念だったけれど、KANTA選手は素晴らしい走りを披露していたし、楽しい週末を過ごすことができた」と語るロバンペラが2位に入賞。



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KANTA選手とカッレ・ロバンペラ選手と箕輪選手



14歳の中学生ドライバー、箕輪が3位でフィニッシュした。

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