この記事をまとめると
■東京オートサロン2024が開催された■日産は「アリアNISMO」を発表
■「アリアNISMO」について詳しく解説する
フォーミュラEの技術から誕生したスポーツタイヤを装備!
日産自動車は、「東京オートサロン2024」において「日産アリアNISMO」を発表した。NISMOロードカーには、これまでもスカイラインやフェアレディZ、オーラとリーフがラインアップされており、最新作のアリアNISMOはピュアEVモデルのフラッグシップとなる。
そもそも日産はEVモータースポーツへの参戦に積極的なメーカー。2010年に発売した世界初の量産EVであるリーフのコンポーネントを使用したマシンで、フォーミュラEに2018年から参戦してきた。
アリアNISMOには、電動モータースポーツの最高峰の現場で鍛えられたノウハウを注ぎ込まれている。2トンを超えるボディを支えるため、フォーミュラEの技術から誕生した専用設計のスポーツタイヤを装備、エンケイと共同開発した20インチの専用アルミホイールを採用。パワステや電動ブレーキなどにもNISMOチューニングが施されている。
また、GT-Rで培ったスポーツ4WD技術も余すことなく活かされている。アリアNISMOに搭載された「NISMO tuned e-4ORCE」は、4輪のモーターを細かく制御する駆動方式で、なんと10000分の1秒という領域でのコントロールを行なっているとのこと。限界領域での挙動安定に貢献するとともに、軽量とはいい難いアリアNISMOに、ドライバーと対話ができるハンドリングを提供している。
心臓部ともいえるパワートレインもまた、制御方法の見直しによるチューンアップが施された。ベースモデルの「アリアe-4ROCE」よりも、最高出力を10%引き上げたうえ、最大出力を全開放することができる「NISMOモード」を新たに設定。これは、フォーミュラEにおいて、数分間の最高出力向上が許されるアタックモードが元ネタとなっており、こちらもコンペティションシーンからフィードバックとなっている。
2023年に創業90周年を迎えた日産は、EVスポーツのパイオニアともいえる存在。ピュアEVスポーツの最高峰モデルであるアリアNISMOは、新世代NISMOの方向性と可能性を示唆する一台として注目を集めている。

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