この記事をまとめると
■スバル車などの水平対向エンジン搭載車は「ボクサーサウンド」がトレードマークだ■水平対向エンジンの構造からなる排気干渉が音の原因だ
■最近では技術の進化などでほとんど聞くことがなくなった
根強いファン多し! 「ボクサーサウンド」の正体とは
ボクサーサウンドとは、水平対向エンジン特有の排気音のことだ。アイドリング時はもとより、アクセルを踏み込んで強く加速させた際も、ボロボロ~という振動を伴う音色が響く。
これはスバル車に限らず、水平対向エンジンを搭載するクルマで起きやすい。というのも、縦置き(車両の進行方向に対して縦長)にエンジンが搭載される水平対向エンジンでは、前側の気筒と後ろ側の気筒とで、排気管の長さが異なる。前の方が長く、後ろのほうが短くなる。
同様に、一般的な直列エンジンでも前後の気筒で排気管の長さは違うはずだが、排気管が車体の床下へ通されるまでの間に、両方の排気管の長さを調整して等しくし、その後に集合して、車体後部へ導かれている。
しかし、水平対向エンジンでは、エンジン搭載位置が低いことにより地面に近いところを排気管が通るため、車体床下を通して後方へ導くまでの間に、前後排気管の長さを調整する空間の余裕がなく、前後の長さが違うまま集合することになる。
それによって、排気の流れに支障が生じる。各気筒の燃焼は定期的に行われるので、短い排気管の排気は、集合部分を早く通過するが、長い排気管のほうは集合する前にまだ排気管内に一部排気が止まったまま、次に排気が集合部にやってくる。そこで排気が詰まるようになって、排気が滑らかに排出できなくなる。これを排気干渉と呼ぶ。
前後の気筒の排気がぶつかりあうことで、それが振動となって、ドロドロ~という、一般的にはあまり耳にしない排気音が生じる。そこが水平対向エンジン特有ということで、スバル車らしさというひとつの価値と評価され、スバル愛好家に親しまれてきた。
しかし、排気同士がぶつかり合って滑らかに抜けきらないということは、燃焼室内に排気が残留する原因となり、新気が燃焼室に入りにくくなって、馬力が落ちかねない。
ところが、近年スバル車で不等長サウンドが復活した。エンジン搭載の都合で排気管を短くせざるを得なかったからであるという。
ただし、近年は車種を問わず騒音規制が厳しくなり、排気干渉を振動で感じることはあっても、いわゆるボクサーサウンドを直接耳にする機会は限られるようだ。

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