レンタカーの登録台数が多い地域では「れ」ナンバーも使用される
愛車をもっている人でも旅行先や出張先でお世話になることが多いレンタカー。そんなレンタカーの特徴と言えば、ナンバープレートのひらがな部分の「わ」だろう。
以前、スーパーカーのレンタカーをさも自分の愛車のように撮影した写真をSNSにアップし、お金持ちを演じていた人がいたが、わかる人がみれば一目でレンタカーであることが分かってしまう部分である。
それが「れ」ナンバーである。じつはレンタカーとしてのひらがなは「わ」と「れ」の2文字があてがわれており、「わ」ナンバーが枯渇した時点で「れ」に移行するようになっているのである。首都圏などではまだ「わ」ナンバーが中心となっているが、登録台数の多い北海道などでは「れ」ナンバーのレンタカーも見ることができる。

個人間カーシェアはレンタルではなく車両維持費をシェアしている
では、「わ」と「れ」以外のレンタカーは存在するのか、というと答えはノーだ。そもそもレンタカーとして対価を得てクルマを貸し渡す行為をするためには、貸渡自動車として登録しなければならず、車検証の末尾に【貸渡】という文字が追加される。
そして貸渡自動車として登録されたクルマには必ず「わ」か「れ」のひらがなのナンバーが払い出されるようになっているのである。そのため、レンタカーだけではなく、カーシェアリングサービスの車両も同じく「わ」か「れ」のナンバーとなっているのだ。

そんななか、唯一合法的かつ「わ」や「れ」ナンバーでない車両をレンタルすることができるのが、個人間カーシェアリングサービスである。実は現状、個人間カーシェアリングサービスに対する明確な法律が存在しておらず、多くの個人間カーシェアリングサービスでは“個人間での自家用車の共同使用契約”という形を取っている。
つまり、車両を貸し出して対価を得ているのではなく、1台の車両を共同使用してその維持費を使う人たちでシェアするという形になっている。