悪天候時は黄色いフォグランプのほうが見やすい

霧や雨、雪など天候が悪く、視界が制限されるときに重宝する「前部霧灯」。いわゆるフォグランプ。フォグランプの色については、保安基準で「白色または淡黄色で、全てが同一のものであること」と規定されているので、白でも黄色でもどちらでもOKだ。



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本来の目的で考えると、黄色のほうが光の波長が長く、霧、雨、雪などの荒天時に水滴、水分を貫通して路面に光が届きやすいので、悪天候時は黄色いフォグランプのほうがよく見える。



黄色のほうが機能性は高いがなぜ? クルマの白色フォグランプが一般化したワケ



一方、白色は霧、雨、雪などの水分に乱反射し、遠くまで光が届かないという欠点があるが、LEDのフォグの場合、黄色のフォグは、白のLEDフォグバルブに黄色のフィルターを透過させることで黄色の光を作り出しているので、同じLEDバルブでも白より黄色のバルブのほうが暗いものが多い。



ただ、こうした特性の違いがあるにせよ黄色のLEDフォグランプより、白のLEDランプのほうが普及しているのは、理屈ではなく白のほうが人気であるためだ。



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白と黄色の切り替えができるバルブもある

新車を購入するときに、オプションでフォグランプをつけるとき、白色LEDと黄色LEDを自由に選べるクルマは少なくない。そうしたクルマの場合、4人に1人は白色LEDのフォグランプを選ぶとされる。



つまり「霧灯」としての実用性の優劣を知らない人、あるいは実用性より「ライト類を白で統一したい」、「白の光のほうがきれい」といったデザイン性、ファッション性を重視している人が多いということだろう。



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そもそも、フォグランプを装着していないクルマも多いので、実用面でフォグランプの色にまでこだわる必要はないかもしれないが、せっかくフォグランプを備えるなら、機能面も……。



もしファッションなら白、実用性なら黄色という問題で悩むのなら、最近登場した「白/黄色、2色切り替えのLEDフォグランプバルブ」というのがあるので、これがおすすめだ!



例えばIPFのLEDデュアルカラーフォグランプバルブなら、追加のスイッチも不要で、純正のスイッチ操作で発光色の切り替えが可能。保安基準も適合なので、車検も問題なし。



これからは2色切り替えのLEDフォグの時代になるのでは?

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