自動ブレーキやシートヒーターが装備されたモデルも存在!

最近は軽乗用車でもちょっといいものを買おうとすると「あっという間に200万円」ということが珍しくないなど、クルマの価格は値上がり傾向だ。しかし、そんななかでもベーシックな軽乗用車や軽商用車に限られるものの、新車価格100万円以下というクルマも探せばある。その中身について装備内容を中心に見ていこう。


■ベーシックな軽乗用車



1)スズキ・アルトL セーフティサポート付(CVT 97万9000円)

3グレードあるアルトのなかでは中間となるグレードでチルトステアリング、運転席のシートリフター(高さ調整)、リヤシートのヘッドレストこそないものの、まずまずの性能を持つ自動ブレーキ、マニュアルエアコン、パワーウインドウ、CD付オーディオ、リヤワイパーになんと運転席シートヒーターを装備。



これで燃費はリッター20kmが期待でき、650kgという軽い車重による軽快な走りも楽しめるのだから、通勤などの足にはじつにありがたい存在だ。



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2)ダイハツ・ミライースL”SAⅢ“(CVT 95万7000円)

軽自動車のなかでのポジション、グレード名まで前述したアルトのLグレードと同様の存在。アルトLとの装備内容の違いは運転席シートヒーターがない点とドアミラーが塗装されない黒地となるくらいだ。



このご時世にわずか「100万円以下」で買える新車7台の中身とは!

■軽ボンネットバン



3)スズキ・アルトバンVP(5速MT 73万7000円)

ボディカラーは白のみ、ドアミラーは塗装されない黒地、装着されない装備として自動ブレーキ(ABSは付く)、パワーウインドウが挙げられる。しかし、エアコン、キーレスエントリー、スピーカー内蔵というスパルタンなAM/FMラジオが付き、乗用仕様でもMTのアルトには自動ブレーキは付けられないのを考えると、73万円7000円で少なくとも2人が不便なく移動できるというのは激安だ。また、この値段だったら街乗り用兼軽自動車のレースに使うなどのオモチャ的なクルマとしても面白い。



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軽商用バンや軽トラックも選び方次第で楽しめる!

■軽トラック



4)スズキ・キャリイKCエアコン、パワステ付き(2WDの5速MT 92万6000円)

まず軽トラックは「エアコン、パワステ付き」というグレードがあることがすごい。装備内容はパワーウインドウこそ付かないけど、エアコン、AM/FMラジオは装備され、自動ブレーキも新車価格100万円以下となる6万6000円でメーカーオプション装着可能なので「近距離で使う軽トラック」は十分という印象だ。



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5)ダイハツ・ハイゼットトラックスタンダード“SA Ⅲ”(2WDの5速MT 91万8500円)

大まかな装備内容はキャリイKCと同等だが、ハイゼットは”SA Ⅲ“とつく自動ブレーキ付きだとオートハイビームとの関係もあるのかなんとLEDヘッドライトとなる点に驚く。その反面でキャリイKCには付く助手席エアバックは2万2000円のメーカーオプションとなるものの、軽トラックだけに「1人乗りで使うことがほとんど」というならこれはこれでアリだ。またハイゼットトラックは明るいボディカラーなどのパックとなったメーカーオプションも用意されるので、新車価格100万円で好みに近い仕様をつくることも可能だ。



このご時世にわずか「100万円以下」で買える新車7台の中身とは!

■軽商用バン



6)スズキ・エブリイPAハイルーフ(2WDの5速MT 96万8000円)

ABSは付くもののエブリイもMTだと自動ブレーキはオプションでも装着できず、パワーウインドウやリヤシートのヘッドレストもないが、エアコンとスピーカー内蔵AM/FMラジオは付くので、2人までで移動するための最低限の装備は揃っている。



このご時世にわずか「100万円以下」で買える新車7台の中身とは!



7)ダイハツ・ハイゼットカーゴスペシャル(2WDの5速MT 95万1500円)

装備内容はエブリイPAハイルーフと同等で、自動ブレーキ付きも102万8500円と100万円を少し超えるものの選択可能だ。



このご時世にわずか「100万円以下」で買える新車7台の中身とは!



まとめると軽トラック以外はとりあえず4人が乗れて(100万円以下の新車だとリヤシートのヘッドレストが付かないので、4人乗車はすすめられないが)、自動ブレーキ付きあり、タップリ荷物が積めるものあり、レジャーやスポーツ走行といった遊びのベースになるものありと、100万円でこれだけ使える新車が買えるというのはすごいことだ。こういったクルマたちは地味ではあるが、いろいろな意味での日本の自動車産業のレベルの高さを象徴する、技術の集大成ともいえるのではないだろうか。

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