各高速道路の起点に向かうことを「上り」と呼ぶ
高速道路の道路交通情報や、SA・PAの情報にも欠かせない「上り線・下り線」という呼び方。東京から放射線状に伸びている主要な高速道路なら、なんとなく東京方面に向かうのが上り線、反対方向が下り線というのはわかるが、それ以外の道はどうなっているのか???
NEXCO東日本によると、
「高速道路の始まりの地点を「起点」、終わりの地点を「終点」とし、「上り」は起点に向かっていくこと、「下り」はその逆の終点に向かっていくことで、この起点と終点は、高速道路の路線名を指定する際に重要な経過地とともに、法律で決められている」とのこと。
また、
「大正時代の国道は「東京市より○○府県庁所在地○○に達する路線」とされていたため、全ての起点は東京(日本橋につくられた道路元標)であったため、一部例外を除き、高速道路も大まかに言えば東京に向かう方向が上り線と、その名残をとどめている」ということになっている。
というわけで、東名高速、中央道、東北道、関越道、常磐道などは、東京都が起点で、東京行きのルートが上り線となる。
では、東京が起点ではない高速道路はどうなるのか。
例えば北海道の道央道は、札幌市が起点ではなく、函館市(大沼公園IC)が起点なので、札幌から函館方面に向かう道が上り線(函館の方が東京寄り)。
北関東道の起点は高崎市で、中部横断道は静岡市。
九州自動車道は、北九州が起点で、そこから南下するのが下り線となっている。
山陽道や中国縦貫道は、大阪吹田市が起点で、北陸道や日本海東北道は新潟市といった具合だ。

ちなみに高速道路に100mごとに設置されている、いわゆる「キロポスト」も、各高速道路の起点からの「距離」を示している。
高速道路を走っていて、このキロポストの数字が小さくなっていけば、そこは上り線で、キロポストの数字が大きくなっていくと下り線だと思えばいい。(ただ東名高速とつながっている名神高速のキロポストなどは、名神高速の起点の小牧市ではなく、東京からの距離が表示されている)
