さまざな要因で実力ほど売れていない軽が存在
軽自動車は日本の自動車販売全体の大きな柱となっているジャンルだけに、日産&三菱を含む実質4社がしのぎを削る戦いを繰り広げる大激戦区である。そのため軽自動車にも「いいクルマなのに実力ほど売れていない」というモデルもあるのだ。ピックアップしてみよう。
1)ホンダN-WGN
2019年に登場したN-WGNはあのN-BOXをハイトワゴンとしたイメージのモデルだけにじつにソツがなく、動力性能に余裕のあるターボ車なら「2人乗車までがほとんどなら、これだけで十分」と思えるくらいよくできたクルマである。その割に販売台数は軽ハイトワゴンの下位の方と伸び悩んでいるが、その理由としてはつかみどころのないスタイルくらいしか浮かばず。よくできたクルマだけに浮上を期待したい。
ディーラーの数も販売に影響!?
2)日産ルークス
三菱eKスペースの兄弟車であるルークスは今ある軽スーパーハイトワゴンとしては最後発である。それだけに充実した運転支援システムや自動ブレーキの性能の高さといったアドバンテージも持っているのだが、その割には軽スーパーハイトワゴンを単一車種で見ると、絶対数はそれなりにせよルークスは意外にも一番売れていない。売れていない理由を考えても、日産ディーラーの数は十分であるなど目立つ弱点もとくに思い浮かばず、実力の高さの割に売れていないのが不思議に感じる。
3)三菱eKクロス
日産デイズの三菱版となるeKワゴンのバリエーションには、クロスオーバーのeKクロスもある。eKクロスは最低地上高こそeKワゴンと変わらないなど雰囲気重視のクロスオーバーではあるが、それでもアクの強いグリルはeKクロスのキャラクターによく似合っているのに加え、悪路などでのトラクションを高める機能を装備するなど、それなりのクロスオーバーらしさは備えている。
しかし、販売台数はスーパーハイトワゴンのeKスペースを含めても軽クロカンというマニアックなジャンルのジムニーより少ない。販売台数が少ない理由には三菱ディーラーの少なさも大きいにせよ、宣伝に力を入れるなどの対策もあるのではないだろうか。

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