男が喜ぶチューニングは必ずしも女子ウケしない悲しい現実

愛車を買ったらコツコツとカスタムして、自分仕様に仕上げていくのが楽しみ! という男性は多いですよね。毎年、幕張メッセで開催されてきたカスタムカーの祭典、東京オートサロンは大賑わいだし、全国のカーショップでもいろんなカスタムパーツが次々と登場しています。



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そしてカスタムと一口に言っても、その方向性はさまざま。

走りを磨くためのものや、ドリフト仕様にするためのスポーツ系。走りとドレスアップ性を両立したスポーツコンパクトもあれば、レースマシンのレプリカなんかもありますね。また、国産高級セダンをベースにカスタムするラグジュアリー系のVIP。



アメリカ車がベースのDUBというのもあります。さらに、とんでもなく車高をアップしてオフロードタイヤを履かせるなどした、アウトドア系のカスタム。最近は車中泊仕様にしたり、まるで動くリビングのように仕上げるカスタムも人気です。そしてコロンとした丸目のヘッドライトや、ペパーミントグリーンなどのボディカラーなどでノスタルジーを感じさせるルックスに仕上げる、レトロ系のカスタムもありますね。



さて今回は、こうしていろいろとあるなかで、女性にウケがいいカスタム、嫌われるカスタムをピックアップしていこうと思います。



男性自慢のカスタムカー! 女性が「引く」か「ウケる」かの微妙な境目とは



まずもっともウケがいいのはやっぱり、レトロ系。軽自動車をフォルクスワーゲンのタイプ2(バス)みたいにしたり、白いルーフやホイールをアクセントにしたり、女性が思わず「かわいい~」とほっこりしてしまうカスタムです。



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ただここで注意したいのは、あくまでこれは鑑賞する上で可愛いのであって、装備まで当時の1950年代や1960年代のものを突き詰め、エアコンがついていないまま乗っていたり、カップホルダーすらない、ということになると、女性は乗せてもらいたいとは思わなくなるので要注意です。



続いて女性にウケがいいのはVIP、DUBのラグジュアリー系です。

なんたって元のベース車が高級車なのですから、クルマをよく知らない女性からしたら「ちょっと見た目が派手な気がするけど、まぁいっか」くらいに流せてしまいます。室内の装備は豪華だし、乗り心地もまぁ悪くはないので、エアサスでのローダウンがペタペタだろうとそれほど嫌われることはないでしょう。



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ただし、爆音マフラーはいただけません。自分たちが走るたびに、街ゆく人が「うるさっ!」と顔をしかめているのを、助手席の女性は敏感に感じ取ります。



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なかには楽器のような音色のマフラーもありますが、ピアノやヴァイオリンなどを子供の頃から習っていた女性などは、とくに音色に対して厳しい耳を持っていますので、嫌がる可能性は高いでしょう。



クルマ好き女子以外楽しめないチューニングカーはやはりNG……

また、微妙なのがスポーツ系のカスタム全般です。スポコンやレプリカ系は別として、走りを追求したカスタムの場合は、見た目にはあまり女性には見分けがつかないものが多いので、乗らなければまったく問題ないんですよね。でも、一度でも助手席に乗ってしまうと、コーナリングスピードを追求して堅めた足まわりは乗り心地がガチガチでビックリ! なんてことも。



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バケットシートは運転席だけならいいですが、助手席までバケットシートになっていると、身体が常にがんじがらめになっていて自由がきかないし、着座位置が低くなるから外はよく見えないし、スカートでの乗り降りもひと苦労。



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軽量化のためにインパネやドアの内張を剥がしたり、ロールケージを組んである室内も殺風景で視界が悪く、女性からすると「なんでここまでするんだろう」と理解できないことが多いものです。もし、女性を助手席に頻繁に乗せるならバケットシートは運転席だけにしておいた方が無難でしょう。



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そしてスポコン系のカスタムは、女性でも好き嫌いが分かれます。

ドアをガルウイングにしているカスタムも多いですが、それを見て目を輝かせる女性もいれば、「ちょっと恥ずかしいかも」と乗るのを嫌がる女性もいます。いずれにしても、女性にはドアの開け閉めが難しいので、男性がエスコートして開け閉めしてあげるのが望ましいですね。



ということで、男の浪漫でもあるカスタム。すべてではなくても、意外にも女性ウケがいいものも多いので安心してください。男性がカスタムにかける想いを語って聞かせてあげたり、苦労して取り付けている姿などを見ている女性は、いくら自分の好みではなくても情が湧いてだんだんカッコよく見えてくることもあります。何はともあれ、まずはポリシーをしっかり持って、理想の1台を作り上げていってほしいと思います。

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