NEXCOの高速道路では5つの区分に分けられる

高速道路や有料道路の車種区分は、管理会社によっても多少の違いがあるが、NEXCOの管理している高速道路の車種区分は、「軽自動車等」、「普通車」、「中型車」、「大型車」、「特大車」の5車種になっている。



国土交通省によると、この車種区分については、以下の3つの考え方から総合的に決定されているとのこと。



・「車両が道路を占める度合い」に応じてご負担いただく「占有者負担」の考え方



・「高速道路を利用することにより受ける利益の度合い」に応じてご負担いただく「受益者負担」の考え方



・「道路の建設及び管理に係る費用に影響を与える度合い」に応じてご負担いただく「原因者負担」の考え方(※自動二輪車については、「軽自動車等」に分類される)



有料道路の料金表にある普通車・中型車・大型車・特大車! ただ...の画像はこちら >>



「軽自動車」はわかりやすいが、「普通車」には、2トントラックの標準ボディなどの小型貨物自動車も含まれる。



「中型車」は、3トン車や4トン車などの普通貨物自動車やマイクロバス、「大型車」は、最大積載重量5トン以上のトラックやダンプなどと、乗車定員30人以上又は車両総重量8t以上の路線バス。



「特大車」は、4軸以上のトラックや、路線バスを除く乗車定員30人以上のもの、または車両総重量8t以上で車長9m以上の大型バス、その他大型特殊自動車に区分される全車両。



車種区分はほぼETCの機械が行なっていると考えられる

こうして料金所では、自動車の種類(形状、規格、乗用・貨物タイプ等)に応じて車種の判別を行っているが、高速道路におけるETCの利用率は、今年の6月現在で、93.5%。



とくに中型車以上では97.7%なので、料金所での車種区分は、ほぼETCの機械が行なっていると考えていい。



有料道路の料金表にある普通車・中型車・大型車・特大車! ただ道路を走るだけなのに「料金が違う」理由と区分の境目



それだけに、ETC車載器の取り付け時に義務づけられているセットアップが非常に重要。ETC車載器を通販などで購入したとしても、セットアップ店でセットアップ作業をすることが必須となっている。このセットアップの作業時に、「車種区分」の情報を記録するというわけだ。



なおETCが使えない車両で、車種判別の難しいクルマ(例:特殊用途自動車[8ナンバー]など)は、料金所で車検証の提示を求められることもある。また、仮ナンバーのクルマは原則としてETCは使えないので要注意。

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