この記事をまとめると
■樹脂製のフェンダーを装備していたクルマを振り返る



■ただ貼り付けただけではなく、機能などをしっかり持たせている



■スポーツモデルに採用されていたが、通常モデルでもそれが採用された例もある



賛否両論の樹脂フェンダーが似合ってたクルマを振り返る

樹脂フェンダーというとSUVの無骨なイメージを増幅させるワイルドなアイテムとして近年多くのモデルに採用されているもの。



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しかし、先日発表された新型スバル WRX S4は、ハイパフォーマンスセダンでありながら樹脂フェンダーを採用し、樹脂フェンダーの新たな魅力を打ち出している。



あえての無塗装! 樹脂フェンダーで無頼漢っぷりがイケてるクルマ3選



そこで今回は、すでにリリースされている車種の中から樹脂フェンダーが特徴的な車種をピックアップしてみたい。



1)三菱 コルト ラリーアート バージョンR

2002年に三菱のコンパクトカーとしてリリースされたコルト。それまでのミラージュの跡を継ぐモデルとして登場したのだが、ミラージュに設定されていたホットモデルは当初用意されていなかった。それからおよそ4年後、満を持して登場したのがコルト ラリーアート バージョンRである。



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プレーンな印象のコルトのイメージを一変させる、アグレッシブなデザインのフロントバンパーやボンネットダクトなどが備わったラリーアート バージョンRは154馬力を発生する1.5リッターターボエンジンを搭載し、ミニランエボといった迫力のエクステリアを持っていた。



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そして15mm拡大されたフェンダーには、あえて無骨な無塗装樹脂のオーバーフェンダーを装着し、一目で分かる「ただ物ではない感」を醸し出していたのである。



オーバーフェンダーはオシャレ&ハイスペックの証!

2)ダイハツ タフト(2代目)

2020年におよそ36年ぶりに名前が復活したタフト。先代モデルとの直接的な繋がりはないものの、軽自動車のクロスオーバーSUVとして人気を集めるモデルとなっている。



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そんなタフトにはSUVらしく樹脂のフェンダーが採用されているのだが、その形状はフェンダーアーチだけを覆うものではなく、前後ともバンパーコーナーまでを一体とした(部品的には分割されているが)ものとなっており、フロントはフォグランプ、リヤは反射板が埋め込まれる形状となっているのだ。



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また、樹脂フェンダーに繋がるボディラインは一度くぼみが付けられていて、オーバーフェンダーのような張り出し感を演出している点も特徴的。それによってボディサイズに制限のある軽自動車でありながら、大型SUVのような迫力のあるスタイルを実現している。



3)ミニ

1959年のデビューから2000年の生産終了まで、41年という長きにわたって継続生産がなされてきたクラシックミニ。オリジナルモデルは10インチのタイヤに幅の狭いトレッドを採用しており、フェンダーにはメッキモールが備わるだけだった。



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しかし、1984年にフロントにディスクブレーキを採用するとトレッドが拡大され、従来のボディからタイヤがはみ出してしまったため、樹脂製のオーバーフェンダーを装着したものがリリースされるようになった。



もともとモータースポーツなどで活躍していたミニにはオーバーフェンダーが装着されていたケースも多かったのだが、メーカーがそれを市販モデルに採用した稀有な例と言えるだろう。



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その後はターボエンジンを搭載し、フェンダー一体型のエアロパーツをまとったミニERAターボや、13インチホイールを装着し、より大型のオーバーフェンダーを標準装備したスポーツパックリミテッドなどもリリースされている。

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