この記事をまとめると
■事故によってガードレールや標識などの道路施設を破損してしまうことがある



■その場合、当て逃げは絶対にNG



■連絡の手順や修理にかかる費用について解説する



当て逃げは絶対にNG! 新たな事故の原因になることも

事故を起こしてガードレールや、照明灯、標識、カーブミラー、電柱等の道路施設を破損したときはどうすればいいのか。



壊れたままにしておくと、次の事故を発生させる可能性もあるので、当て逃げは絶対にNG。防犯カメラやドライブレコーダーが普及しているいま、「黙っていればお咎めなし」などと思わないこと。



まずは警察に連絡し(事故を起こしたときの義務。届け出を怠ると安全運転義務違反で違反点数2点、それに加えて当て逃げでプラス5点)、二次災害を防ぐ対処をしておくこと。



ガードレールや標識への「当て逃げ」は立派な違反! 自爆事故の...の画像はこちら >>



その上で、ガードレールなどの所有者にも速やかに連絡。通常は各道路管理者か最寄りの土木事務所に連絡すればOK。



場合によっては警察から所有者へ事故があったことを伝えてくれることもあるので確認しておこう。こうしたケースでは、後日、所有者から自分のところに連絡が入るはず。



そして自分が加入している自動車保険の事故受付センターにも電話しておく。ガードレールや標識などの道路施設でも、対物保険の対象になるので、保険に入っていれば基本的に安心。



ガードレールを擦った程度では請求が来ないことも多い

修理にかかる費用は下記のとおり。



・ガードレール



ガードレールが1メートルあたり5000円~1万円。工賃や誘導係の人件費なども必要なので、総額30万円ぐらいになることもある。



・信号機



LEDタイプで約15万円。

信号機をコントロールしている制御装置を壊してしまうと、100万円オーバーの例も。



・道路標識



これが意外に高く、40~50万円という例がある。



・カーブミラー



本体は2~4万円。工事費用が加わると10万~20万円。



・電柱



7mタイプは、1本数万円。15mタイプの電柱は、1本15万円ほど。これも工事費が高い(20万円~)



とはいえ、ガードレールなどは擦った程度では請求が来ないことも多く、保険会社に事故を届けてあっても、修理費を自己負担したり、請求が来なかったりして、最終的に保険会社からの支払いがなければ、翌年も等級は変わらない(保険を使った場合は3等級ダウン)。



ガードレールや標識への「当て逃げ」は立派な違反! 自爆事故の「届け出先」と実際の「修理費用」とは



自動車保険を使う場合、警察から「交通事故証明書」を発行してもらう必要があるので、ガードレールなど道路施設とぶつかった場合も必ず事故直後に警察に一報入れることを忘れずに(物損事故なら、違反点数や反則金などのペナルティは基本的にない)。

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