この記事をまとめると
■「登録(軽自動車は届出)済未使用車」について解説■実質的にはほとんど使われていない中古車を指す
■販売台数の粉飾を目的に届け出されることもあるがその代償は大きい
走行距離は20~100km程度に収まる
クルマの世界にはさまざまな業界用語があるが、使用が禁止されているものに「新古車」がある。紛らわしい言葉だから、自動車公正取引協議会が使用を禁止している。正しくは「登録(軽自動車は届出)済未使用車」と表現される。
ただしこれでも中古車であることが分かりにくいため、私の場合、少し長くなるが小型/普通車は「登録済未使用中古車」、軽自動車は「届出済未使用中古車」と表記している。
登録(届出)済未使用中古車とは、文字どおり実質的にはほとんど使われていない中古車のことだ。走行距離は20~100km程度に収まる。販売会社が仕入れたりした在庫車が売れ残り、車両は保管するにも費用が掛かるから、持ち切れなくなると中古車市場に卸す。それが登録(届出)を済ませた実質的に未使用の中古車として流通するわけだ。あくまでも中古車になる。
軽自動車などでは、販売台数の粉飾を目的に、販売会社が保管している車両を届け出することもある。これが激しく行われたのは2014年の12月だ。2014年1月に先代(初代)ハスラーが発売され、軽自動車の販売1位となるダイハツと2位のスズキとの台数格差が縮まり、両社の販売合戦が激化した。
その結果、販売台数を粉飾する目的で、販売会社による届け出が活発に行われた。最高潮に達したのは2014年12月で、スズキの届け出台数は前年の1.5倍、ダイハツも1.4倍に増えた。この時に軽自動車の売れ行きが伸びる理由は何もなく(ほかのメーカーは横這いかマイナスだった)、販売会社の届け出によることは明らかだ。
そして2014年の軽自動車届け出台数は、スズキが70万9083台、ダイハツは70万6288台であった。その差は2795台、つまり販売会社による届け出台数のわずかな違いで、スズキが1位に返り咲いた。この届け出台数の粉飾により、2014年の国内新車市場における軽自動車販売比率は41%に達している(2021年は37%)。
前年式になることも多い
ただし代償も大きく、2015年に入ると、軽自動車の売れ行きは1月から大幅なマイナスに転じた。2015年に軽自動車販売が落ち込んだ理由として、軽自動車税の増税を挙げる意見もあるが、これが実施されたのは2015年4月だ。仮に増税で需要が減ったなら、2015年1~3月は駆け込み需要の発生でプラスになるはずだ。それが実際は2015年1月から減っており、在庫車を過剰に中古車市場へ卸したことによる痛手が大きかった。
そして登録(届出)済未使用中古車が増えると、中古車価格が値崩れを起こす。上質な中古車の流通量が増えて、一般の中古車を売りにくくなるからだ。「中古車価格が下がればイイではないか」という見方もあるが、リセールバリュー、即ちユーザーが所有している車両の資産価値も下げてしまう。
このように登録(届出)済未使用中古車はムダが多く、リセールバリューが下がってユーザーの愛車が買い叩かれると、新車への乗り替えも提案しにくい。従って最近は減少傾向にあるが、軽自動車と一部の輸入車を中心に今でも残っている。
登録(届出)済未使用中古車の損得勘定はさまざまだ。中古車販売店によっては、車両本体の価格が安くても、多額の諸費用を請求する。必ず見積りを取り、新車と比較して判断したい。新車では値引きも可能だから、さらに安くなる余地がある。
また登録(届出)済未使用中古車は、走行距離が短くても、登録や届け出された時期が古く前年式になることも多い。車両を売却する時の査定は、主に車種とグレード、年式、走行距離で決まるから、前年式になると損だ。登録(届出)済未使用中古車を買う時には十分に注意したい。

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