この記事をまとめると
■かつて左ハンドル車はステイタスシンボルというイメージがあった



■しかし今では多くの輸入車に右ハンドルが用意される



■このような状況下でも左ハンドルが好まれるクルマは存在



いまや輸入車にも右ハンドルを用意することが当たり前

その昔、「外車(がいしゃ)」という呼び方が一般的だった頃、左ハンドル車はステイタスシンボルというイメージが、社会全体に広がっていた。



見方を変えると、日本における左ハンドル車の”特殊なクルマ”というイメージが、海外から輸入されるクルマを購入しようかと思うユーザーにとっての、心のハードルになっていたことも事実だ。



そのため、日本での販売台数が比較的多い独フォルクスワーゲンなどから、右ハンドル仕様が日本に輸入されるようになった。



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そうした動きが出てきた当初、一部には「そもそも輸入車の多くは左ハンドル車なのだから、わざわざ右ハンドル車にすることに抵抗感がある」という観点で、左ハンドルがあるブランドを優先して選ぶユーザーもいた。



ところが、メルセデスベンツやBMWなど、主要な輸入車ブランドで右ハンドル車が当たり前になった現時点で、輸入車・右ハンドルに対する違和感を持つ人は極めて少なくなっている印象がある。



実際、海外メーカーの日本法人各社や、実際にユーザーと接する販売店でこうした件で話を聞くと、輸入車・右ハンドルは、販売台数を維持、または拡大する上での必須条件であるとの認識が一般的になっている。



左ハンドルと右ハンドルの部品共用性を高めるなどの工夫も

コスト面で考えれば、グローバルカーの場合、販売台数でもっとも規模が大きい中国、次いでアメリカを筆頭に、道路交通法で車両が右側通行でクルマは左ハンドルの国や地域が主流であり、少数派である右ハンドルを用意することはコストアップにつながる。



ただし、近年は左ハンドル車と右ハンドル車で、開発・設計時点で部品共用性を高め、また製造現場でのさまざまな工夫によって、コストアップは最小限に抑えられるようになったと考えられる。また、欧州車の場合、英国のほか、右ハンドル仕様の仕向け地での販売が一定数以上あるという事実もある。



こうして、日本における輸入車が、右ハンドル車が主流となった現在でも、左ハンドル車を好む人たちが一定数いるのが実情である。



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もっとも多いケースは、やはりアメ車であろう。アメ車の多くが地元アメリカ、または中国を主力市場としていることもある上で、日本市場での販売台数がドイツ車などに比べると少ないこともあり、左ハンドル車が主流となる。



そのほか、イタリアン・スーパーカーも左ハンドルが主流だ。



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物理的に考えると、左側通行の日本で左ハンドル車に乗ると、道路脇で駐車した時にガードレールなどがあって降車しずらかったり、高速道路など有料道路の料金所で右に大きく手を伸ばす必要があるなど、不便な場面がある。



だが、左ハンドル車を好んで乗る、または自分の乗りたい輸入車が左ハンドル車しかなければ、ユーザーにとって日本での左ハンドル車に対する不便さを感じるのではなく、左ハンドル車に乗ることが、クルマを楽しむという満足感を高めることにつながっているのではないだろうか。

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