この記事をまとめると
■夏場などの暑い日の洗車で気をつけることを解説



■シャンプーやワックスの落とし忘れ、水滴の放置などは塗装を痛める原因になる



■夏はボディが高温になっているので冷やすことを優先するべき



夏の洗車で大変なこと、気をつけること

夏は酷暑続きで、昼間は外で作業するのは危険なほど。それ以外の、春や秋も夏に近い気候になってきているのは、改めて言われなくても実感しているところだろう。そうなるとじつは注意してほしいのが洗車で、とくに問題なのが自分で洗いたい場合だ。



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人間様もつらいが、クルマにつらいのが夏というか暑いときの洗車だ。最大の問題はすぐにボディが乾いてしまうことで、シャンプーがけやすすぐときにはあっという間に蒸発してしまい、表面から水分がまったくなくなってしまう。



そこで起こるのがシミだ。シャンプーは塗装へのダメージを抑えて作られているとはいえ、あくまでも化学薬品であるだけに、熱くなった塗装面で乾燥するとシミになってしまうことがある。また、ススギはただの水なので大丈夫だろうと思うかもしれないが、地域によってはカルシウムなどの成分が多く含まれていて、乾燥するとこびりついたように塗装面にシミを作る。



ギラギラ日光は洗車の大敵! 暑い日の炎天下でクルマを洗うのは基本NGだった



同じ理由で、洗車のあとに行うことが多い、ワックスやコーティングがけも化学薬品の一種だけに注意が必要だ。シミにならなくても、ガッチリと乾いて付着してしまうと、拭き上げるのが大変だし、夢中でゴシゴシやると塗装にキズを付けてしまうこともある。



夏はまず「冷やすこと」が何よりも先!

また、水をかけた際に乾燥しなくても、水玉に直射日光が当たるのも問題で、いわゆるレンズ効果で日の光が集まって塗装面に丸いシミというか焼けが出てきてしまうことがある。軽いものなら研磨で取れるが、ひどいものは塗装自体を変質させてしまうので、取り除くことは不可能になってしまう。



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いろいろと暑さによる弊害は多くて、いつ洗車をすればいいのかわからなくなってしまうかもしれない。とにかく昼間の太陽がギラギラしている時間は避けて、夕方など日が陰ってから行う。もちろん曇りの日でもいい。

その場合も、洗車する前に、水をボディ全体に十分かけて冷やしてやる。昼間でも冷えればいいが、実際にやってみると炎天下ではかけてもかけてもボディが冷えることはない。そのうえで、手早く作業を進めていき、シャンプーがけやすすぎの時も水をたっぷりと使ってやるようにする。とにかく熱を取ることを心がけることが大切だ。



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セルフが増えていて利用している人も多い洗車機だと、機械があっという間にかけてくれるので、上記のような問題はないように思えるし、実際にリスクは減る。ただし、エアでボディに残った水分を吹き飛ばしてくれるとはいえ、少しは残っているので、すぐに拭き上げるようにしたい。また、近所にあれば屋根付きのところで利用するのも手だろう。



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とにかく暑いときの洗車は熱や日光との戦いと心得て作業をするようにする。下手すればシミなど、取り返しのつかないことになるかもしれないということも頭に入れて作業してほしい。

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