この記事をまとめると
■スポーツカー以外で中古車価格が高騰しているモデルをピックアップ■海外需要が高いモデルは輸出目的で値段が高めに設定されている場合がある
■限定車ではない普通に新車で買えるモデルが+100万円ほどのプライスになっている場合も
プレミア価格な中古車はネオクラスポーツカーだけじゃなかった
ここのところ異常なほどの値上がりを続けている1990年代の国産スポーツカーたち。これらの車両はもう現代では同様の車両が生まれる可能性が低いことや、海外での需要の高まりなども合わさってすでに新車価格を大きく超えるプライスで取引されることも珍しくない。
そんな国産スポーツモデルはもちろんだが、最近では意外なモデルたちも高値で店頭に並ぶことが珍しくなくなってきている。
ホンダ・ヴェゼル PLaY
ホンダのコンパクトクロスオーバーSUVであるヴェゼルは、昨年4月にフルモデルチェンジを果たして2代目へと進化している。この2代目モデルは発売前から注目度が高く、発表後の1カ月で月販目標台数の6倍以上となる3.2万台以上の受注を集めたことでも話題となった。
この初期受注は、メーカーの予想を上まわる数で最上級グレードである「PLaY」に集中し、昨今の半導体製造不足などの影響もあって、2021年10月から受注停止となってしまった。
現在は、8月25日から9月8日までの期間限定で受注を再開しているが、納車がいつになるか不透明ということもあってか、中古車市場ではPLaYグレードのみ450万円前後の価格で販売されているのだ。
ちなみに本来の新車時車両本体価格は329万8900円となっており、かなりのプレミア価格となっていることがわかるだろう。
輸出を考慮して中古車価格が上がってるクルマもある
トヨタ・プレミオ/アリオン
トヨタのコンパクトクラスのセダンであるプレミオとアリオン。プレミオはコロナ、アリオンはカリーナの系譜を持つモデルとなっているが、日本国内ではセダン不人気の影響もあってか、2021年3月をもって生産を終了している。
日本国内では営業車か警察の捜査車両というイメージの強い両車だが、中古車相場をチェックしてみると、なんと200万円台中盤~300万円という価格を付けているものも複数存在しているのだ。
ちなみに、とくに人気となっているのはプレミオ1.5F EXパッケージなのだが、こちらは新車当時の価格はおよそ235万円ということで、こちらもプレミア価格といっていいレベルとなっている。
じつはこれ、もともとスリランカを中心とした海外輸出の需要が高いモデルであり、プレミオ/アリオンが生産終了となったことや円安なども影響して高値となっているようで、国内需要ではなく輸出需要の高まりが影響していたのである。
トヨタ・カローラクロス ハイブリッド
カローラ初のクロスオーバーSUVとして2020年に海外でデビューしたのち、2021年9月からは日本国内でも販売を開始したカローラクロス。こちらも登場から即人気車種の仲間入りを果たした1台だ。
そんなカローラクロスも前述のヴェゼルと同じく長納期の影響でガソリンモデルでも注文してから6カ月以上、ハイブリッドモデルでは受注を停止しており、いまでは欲しくても買うことができない車種となってしまった。
そんなカローラクロスのハイブリッドモデルは、即納可能な中古車は400万円超は当たり前で、なかには乗り出し500万円を超えるものも存在するほどとなっている。
参考までにカローラクロスハイブリッドモデルの新車価格は、もっとも高い「HYBRID Z」の4WDモデルでも319万9000円となっており、たとえオプションマシマシ仕様であったとしても100万円近くは上乗せされていることになる。
そこまでの金額を出しても欲しいという人がいる以上はやむを得ない状況でもあるのだが、欲しくても買えないという人の足もとを見るような商売は出来れば控えて欲しいというのが、イチ消費者の正直なところである。

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