この記事をまとめると
■タントカスタムがマイナーチェンジを敢行し、新グレード「ファンクロス」も同時に設定■「ファンクロス」だけの専用装備を数多く採用している
■タントカスタムはデザインの変更と同時にユーティリティも強化
アウトドア好き必見の新グレードが誕生!
10月3日に発表され、改良を受けて登場となったダイハツのスーパーハイト軽ワゴンのタント。さまざまな細かいアップデートが施されているのは当然だが、もっとも大きな違いとなるのが、“第3のタント”となる「ファンクロス」なる仕様が追加されたことだろう。
このファンクロスは、ダイハツ自ら「アウトドアモデル」と称するように、近年加速度的に需要が増しているアウトドアレジャーにもピッタリなアクティブなスタイルを纏ったモデルとなっている。
そもそもダイハツは、モーターショーやオートサロンなどでタントにアウトドアテイストを盛り込んだ「クロスフィールドバージョン」などを参考出品しており、今回それらが結実してカタログモデルに昇華したといっていいだろう。
そんなファンクロスの最大の特徴は、やはりそのエクステリア。アウトドアシーンに調和するアクティブ感とタフさを表現したスタイルを纏っており、どこかへ出かけたくなる気持ちを加速させてくれるものとなっている。

また、エクステリアのデザインだけでなく、実用的なルーフレールを標準装備し、汚れた荷物や濡れた道具を置いても手入れのしやすい撥水シートや防水加工シートバック、夜間の積み下ろしで役立つラゲッジルームランプにUSBソケットなども装着した至れり尽くせり仕様となっているのだ。

さすがに車高やパワートレインなどは通常のタントと共通となっているが、もともとアウトドアレジャーに親和性の高いミラクルオープンドアや、安定した走りを提供してくれるDNGAプラットフォーム、停止保持までしてくれるアダプティブクルーズコントロールが設定される点など、ファンクロスにピッタリの装備が揃っている点も見逃せない。

カスタムはデザインのみならず使い勝手もより強化
一方、従来型よりもさらに迫力のあるルックスとなった「カスタム」については、既存ユーザーからの意見を取り入れて威風堂々とした軽自動車を感じさせないデザインを新たに採用。
小改良ではなく、灯火類やバンパー、グリルだけでなくフェンダーやボンネットまで形状を一新する気合いの入れようで、フルモデルチェンジに匹敵する部品点数の改良がなされている点が最大のポイント。そのため、フロントマスクを一見しただけでは新型車と勘違いしてしまうほど大幅に改良されている。

また、ベースのタントと同じく9インチのスマホ連携ディスプレイオーディオを採用して使い勝手を向上しただけでなく、荷室のデッキボードによってよりフレキシブルな荷室の活用方法を実現し、従来型ではトランクフロア下に格納されていたパンク修理キットや工具類を助手席足もとに移設したことで、ラゲッジアンダーに新たに荷室スペースを生み出すといった細かな改良がなされている点も特徴と言えるだろう。

このようにユーザーの声を吸い上げ、小まわりの利く改良を続けているダイハツ。今後もユーザーの生活に密着した使い勝手がよく、日常生活に華を添えてくれるモデルを生み出し続けてくれることに期待したい。