発表当初は「怖い」「気持ち悪い」など拒絶する声も少なくなかったが、徐々に「かわいい」と夢中になるファンが増加。
会場内では、ミャクミャクを意識した赤×青のコーディネートに身を包んだり、カチューシャなどのグッズを身につけたり、ミャクミャクグッズを購入するため1時間待ちの長蛇の列をなしたりするなど、随所でミャクミャク人気を実感させられる光景が見られた。
その経済効果は、万博会場内の買い物だけでも1日当たり推計5億円を超え(7月末まで、アジア太平洋研究所・関西観光本部の共同調査より)、黒字化にも大きく貢献したと言われている。
万博閉幕後も営業を続ける各地の「会場外オフィシャルストア」に加え、今月20日には「2025大阪・関西万博オフィシャルストア ジュンク堂書店堂島アバンザ店」(大阪市北区)のオープンが新たに発表されるなど、その勢いはとどまることを知らない。
この熱狂は一過性のものに終わるのか。あるいは、次の世代にまで語り継がれる「レジェンド」として、新たな活躍の場を見いだすのか――。
今後、ミャクミャクはどうなる?
ミャクミャクの知的財産権を有する日本国際博覧会協会(万博協会)によれば、大阪・関西万博IP(ロゴマーク、ミャクミャク、デザインシステム、大阪・関西万博の名称)に関する商品へのライセンスや協賛者・出展者、政府・自治体・関係団体等による使用期限について、従来は閉幕日(10月13日)までとしていたが、経過措置として、来年3月末まで継続することになったという。その上で、ミャクミャクにまつわるIPは依然として人気が高く、日本各地における地域活性化にも一役買っているとして、次の場合には来年4月以降も商品ライセンスや政府・自治体・関係団体等によるIP使用(商用は有償、非商用は原則無償で検討中)を可能にするとしている。
①大阪・関西万博を記憶に刻み、理念の継承・発展に資するもの
②SDGs(持続可能な17の開発目標)の推進に資するもの
③地域活性化に資するもの
万博の理念継承、SDGs推進、そして地域活性化という大義のもと、ミャクミャクが今後も社会貢献という形で、私たちに姿を見せ続けてくれることに期待したい。
懐かしい? 過去の万博キャラたちの「現在」は
さて、閉幕したばかりの大阪・関西万博の前にも、日本ではこれまで計5回の万博が開催されている。下記はその一覧だ。- 1970年「日本国際博覧会」(大阪万博)/大阪府
- 1975~76年「沖縄国際海洋博覧会」(海洋博)/沖縄県
- 1985年「国際科学技術博覧会」(つくば万博)/茨城県
- 1990年「国際花と緑の博覧会」(花博)/大阪府
- 2005年「日本国際博覧会」(愛・地球博)/愛知県
沖縄国際海洋博覧会(海洋博)「オキちゃん」
【企画展『新収蔵品展 皆の記憶Ⅲ https://t.co/dtrnbknHqv 』で展示中】沖縄の本土復帰を記念して「海ーその望ましい未来」をテーマに開催された万博。東京オリンピック(1964年)のポスターデザインなどで知られるグラフィックデザイナー・亀倉雄策氏によって、イルカのキャラクター「オキちゃん」が作成された。
「海洋博グッズ」1975年。沖縄本土復帰記念事業として開催された沖縄国際海洋博覧会、通称海洋博。マスコットキャラクターのオキちゃんや公式マークの入った様々なグッズが製作、販売されました。12/25(水)まで#博覧会 #海洋博 pic.twitter.com/12eDft6z0s
那覇市歴史博物館 (@naha_shi) December 22, 2024
なお、万博跡地に立つ「沖縄美ら海水族館」には「オキちゃん」という名のミナミバンドウイルカがいる。この個体は、海洋博の際に水族館へやってきて以来、「ムク」という個体とともに50年にわたり大きな病気もせず元気に暮らしており、世界最長の飼育記録を更新し続けている。
国際科学技術博覧会(つくば万博)「コスモ星丸」
この投稿をInstagramで見る つくばエキスポセンター(@tsukuba_expocenter)がシェアした投稿万博のテーマは「人間・住居・環境と科学技術」。マスコットキャラクター「コスモ星丸」のベースとなったイラストは、全国の小中学生の公募から、当時中学1年生だった女子生徒がUFOをイメージして描いたものが選ばれた。これに、選考委員だったイラストレーター・和田誠氏が仕上げを加えて「コスモ星丸」が生まれたという。
現在は万博の記念施設として残された科学館「つくばエキスポセンター」の敷地内にモニュメントがあり、フォトスポットとなっている(【図】参照)。また同センターでは今年、万博開催40周年を記念してTシャツやアクリルスタンド、缶バッジなどのグッズを作成。完売が続出するなど、現在も根強い人気があるという。
国際花と緑の博覧会(花博)「花ずきんちゃん」
ようやく気温も下がりはじめ、お出かけ日和が増えましたね!「自然と人間との共生」をテーマに大阪・鶴見緑地で開催。マスコットキャラクター「花ずきんちゃん」は、漫画家・手塚治虫氏が委員長を務める審査会において、全国から寄せられた9000点超もの応募作品から選定。同氏が手を加えて完成に至った。
ここ #咲くやこの花館 は、1990年に開催された『国際花と緑の博覧会(通称 花博)』にて、大阪市のパビリオンとして誕生した施設です♀️
実に35年の月日が過ぎましたが、まだまだ現役
入口では、お花の #ミャクミャク が皆様をお出迎え! pic.twitter.com/C8aUkz6aM0
咲くやこの花館 (@SakuyaismU) September 27, 2025
2020年、花博から30年の節目に同地で開催されたメモリアル展では、石こうでできた花ずきんちゃんの立体模型が初公開。そのほか、鶴見緑地には現在も花ずきんちゃんがデザインされたマンホールが残っている。また、花ずきんちゃんは大阪・関西万博にも来場している。
日本国際博覧会(愛・地球博)「モリゾー」「キッコロ」
あれれ!?「自然の叡智」をテーマに開催された万博。「モリゾー」「キッコロ」は、会場付近の里山と森林「海上(かいしょ)の森」に住む“森の精”で、オリジナル雑貨作製ユニット「アランジアロンゾ」のデザインがコンペティションによって選ばれ、愛称は8万件超の一般公募から選ばれた。
懐かしい #モリゾーキッコロ が、、、!
これ、見覚えある?
今週末からのイベントに向けて、
準備中️
この夏の #モリコロ は激アツです
8/1~ 地球を愛する学園祭
8/2~ エンジョイサマー&ナイトファンタジー
詳細は公式HPからチェックしてねhttps://t.co/i8v3lzqUh9 pic.twitter.com/s1ECIQMABY
愛・地球博20祭 (@aichiexpo20th) July 31, 2025
万博閉幕後は「森に帰る」セレモニーが開催され、万博協会は当初、着ぐるみの使用を「原則禁止」としていたものの、再登場を望む声に応え、数か月後に「皆さんを懐かしみ、(環境問題の高まりなどによる)新たな役割に張り切っている」との設定でカムバック。今年は万博から20周年の節目ということで、記念事業「愛・地球博20祭」(3月25日~9月25日)も開催された。
なお、デザインの使用は現在、無償化されており(一部の場合を除き着ぐるみの使用は引き続き有償)、愛知県内のさまざまな場所でモリゾー&キッコロの姿を見ることができる。
過去の万博キャラクターたちの足跡を見る限り、ミャクミャクが今後も長く、社会に貢献し続ける「レジェンド」となる未来は、決して夢物語ではないようだ。

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