参院選の投票率は、前回の参院選を上回って58.51%でした。結果は自公で過半数割れ、石破総理は「いばらの道」と話しました。
今回の参院選は、参政党と国民民主党が躍進した一方、与党は大きく議席を減らしました。この結果を象徴する光景は東海地方でも…
(参政 新人・杉本純子氏)
「たくさんの方の思いを 少しでも日本をよくするために形にできることを一生懸命全力で戦って、頑張っていきたいと思っております」
愛知選挙区で初当選した参政党の杉本純子さん。今回の台風の目となった参政党。街頭演説も期間中、多くの人がかけつけました。
(参政 神谷宗幣代表)「われわれは日本人ファーストだから」
(参政 新人・杉本純子氏)「日本人ファーストを掲げているんです」

2020年の党の立ち上げ以来、主にSNSで支持を広げてきたイメージの参政党。しかし、選挙選は決して「風任せ」ではなく…
(大石邦彦アンカーマン 7月8日)
「ものすごいビラの数。山積みです」
今回、愛知県内だけで29万枚もの証紙ビラを用意するなど、地道な活動も。さらに!

(吉田翔記者)
「名古屋から車で2時間以上走ったところにある愛知県豊根村です。周囲は山に囲まれたこの場所にも、参政党の候補者のポスターが貼られています」
山間部でも漏れなくポスターが。
そして…「当選確実」の報道の瞬間、喜び爆発の杉本さん。
去年の衆院選では愛知3区で最下位でしたが、今回は自公の現職を上回る53万票あまりを獲得し、当選。

一方、愛知選挙区で初当選を果たしたのはこの人も…
選挙戦最後の日は「ど祭」の聖地で
国民民主党の新人・水野孝一さんです。
(国民 新人・水野孝一氏)
「手取りが増えて消費が拡大し景気がよくなる。

あの「にっぽんど真ん中祭り」の創設者で、「全員参加」の社会をつくりたいと訴えました。選挙戦最後の日は「ど祭」の聖地=栄で…
(国民 新人・水野孝一氏)
「水野孝一を選んでください。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました」
水野さんのイメージカラー「赤」で彩られた最終日でした。

(国民 新人・水野孝一氏)
「全員参加。みんなでつくる、みんなで戦う選挙だったと思うし、みんなの思いが1つになったそんな選挙だった」
3人の子どもたちもかけつけていました。
(水野氏の子ども)
「迫力がすごかった」
「舞台に立った時が一番キラキラしているなと思った。自分にとって自慢のお父さん」
Q.お父さん当選できそう?
「それ以外ない」

そして…
「当選確実」の報道にわき上がる事務所。14人が立候補した愛知選挙区でトップ当選でした。
(国民 新人・水野孝一氏)
「みなさんの思いをしっかりと国政のど真ん中に届けていく。私の新しい使命として取り組んでいきたい」

自公の現職2人が議席を奪い合う
こうした中、同じ与党で議席を奪い合う形となった自民党と公明党の現職2人。
このうち、落選となった公明党の安江伸夫さんは。
(公明 安江伸夫氏)
「皆さまに結果でお応えできなかったことは、本当に悔しい思いでいっぱいですし、申し訳ない思いでいっぱい。

一方、3期目の当選を果たした、自民党の酒井庸行さん。苦しい選挙戦だったと口にしました。
(自民 酒井庸行氏)
「演説会や街頭演説で『自民党には入れないぞ』『だめだぞ』という声は強くありました。それは謙虚に受け止めながら自分自身の考え方を訴えてきた」

岐阜・三重の選挙区は?
そして、改選数1の岐阜選挙区で初当選を果たしたのは、自民党の新人・若井敦子さんです。
裏金事件などで党に厳しい視線が注がれる中、若井さんは組織力を活かした選挙戦を展開し、立憲民主党の新人候補を約8万7000票差で破りました。

一夜明け若井さんは岐阜駅前で街頭にたち、決意を語りました。
(自民 新人・若井敦子氏)
「岐阜の強みを最大限にいかして、付加価値を付けて、イノベーションを起こしたい」

一方、改選数1の三重選挙区で初当選を果たしたのは、立憲民主党の新人・小島智子さん。三重選挙区での野党候補の勝利は2016年以来9年ぶりです。
選挙戦では物価高対策や25人学級の実現などを訴え、自民党の現職候補を約6万3000票差で破りました。

一夜明けた21日、小島さんは次のように抱負を語りました。
(立憲 新人・小島智子氏)
「物価高の中で、国民の暮らしが厳しいというのは、三重県中を歩くなかで多くの声を聴いたので、まずそこをきちんと手当てするべき」

そして、涙をのんだのは自民党・現職の吉川有美さん。
(自民 吉川有美氏)
「自民党への逆風を毎日身にしみて感じてまいりました」
