9月1日は「防災の日」。元陸上自衛官でタレントのやす子さんと一緒に命を守る「備え」を考えます。

防災はより身近なものになるか。本人も「初めて」という様々な体験をしてもらいました。

先月、カムチャツカ半島付近で発生した地震。日本にも一時、津波警報が発表されました。その時、SNSで避難を強く呼びかけていたのが、やす子さん。

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やす子さんが毎日持ち歩く“防災グッズ” どんなもの?南海トラフ地震でも予想される震度7 「二度としたくない体験。めちゃくちゃ怖かった」 命を守る備え
CBC

南海トラフ巨大地震は30年以内の発生確率は、ことし「80%程度」に引き上げられ、私たちの備えも「待ったなし」に。やす子さんと一緒に命を守る備えを考えます。

(やす子さん)
「はい~!やす子です。きょうは防災についてしっかり学んでいきたいと思います!」

陸上自衛隊に2年間勤務していた、やす子さん。普段から災害への備えをしているそうです。

(やす子さん)
「ガチで普段使っているリュックなんですけど、この中にいつも持ち歩いている防災グッズがあるので、紹介します!」

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やす子さんが実際に持ち歩く“防災グッズ”

「結構重たいんですけど、いつも入れている“防災グッズ”ですね。あと…脱ぎたての靴下も入っていました(笑)ちょっときょう前乗りだったので…(笑)」

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「Tシャツ、下着、靴下が入っているもの。小さく持ち運びができるので入れています。

あとは歯磨きティッシュや、携帯トイレは2つ持っている」

次から次へと出てくる防災グッズ。その数約20種類!

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(やす子さん)
「テレビ局にいた時に災害情報を見て、今災害が起きたら何もできないなと思って準備し始めた」

防災をより身近なものにするには、どうしたらいいのでしょうか。

火事からどう身を守る?

訪れたのは、去年5月にリニューアルしたばかりの三重県四日市市の「防災教育センター」。予約すれば、誰でも様々な防災体験をすることができます。ここで最初に体験するのが…

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(防災教育センター 河村勤さん)
「地震のあと火事や津波が来たりする。(火災が発生した場合)煙からどう脱出するか」

地震が起きた後に、建物で火災が起きたことを想定し、狭い迷路のようなスペースに煙を充満させて、安全に逃げられるかを体験するコーナー。

(やす子さん)
「うわ、もう煙出てる。低い姿勢で…結構下まで煙がきている。(ドアが)開きません!」

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ポイントは「低い姿勢」で前に進むこと。得意のほふく前進で低い姿勢は十分に取れていますが…視界が悪く、出口の場所が分からないため、約15m先のゴールにたどりつくまで1分近くかかりました。

(やす子さん)
「思ったより見えないし、開かない扉があることにパニックになり、より心拍数も上がって(煙を)吸い込んでしまう」

(防災教育センター 河村さん)
「慌ててしまうと立ち上がって、煙を吸ってしまう。何もなければ袖口でもいいので、できるだけ(煙を)吸わないようにする」

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「二度としたくない体験。めちゃくちゃ怖かった」

そして、この施設でもっとも人気があるのが「震度7」を体験できる装置。



震度7は、気象庁の「震度」では最大の階級で去年の能登半島地震でも観測しました。やす子さん、初めて震度7を体験します。

(やす子さん)
「ヤバイ。ダンゴムシの姿勢をとります…うわ、難しい…すごい揺れだ」

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体験を終えたやす子さんは…

(やす子さん)
「二度としたくない体験。めちゃくちゃ怖かった」

(防災教育センター 河村さん)
「揺れている時は何もできない。命を守る行動をとることがいい。それよりも地震が起こる前に家具の転倒防止をしておく」

(やす子さん)
「耐震用シールを貼るなどしているが、(震度7は)それでも倒れてしまうだろうと。みんな経験した方がいいと思う。本当に地震の怖さがすごくわかりました」

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震度7は南海トラフ巨大地震で東海地方でも予想されていて、こうした体験は、決して大げさではないのです。

リアルさに思わずしゃがみ込む

そして、災害体験は仮想現実でも。

高精度でリアルさを追求した「災害体験VR」。TOPPANが、自社の印刷技術をもとに開発しました。

実際に装着してみると…目の前には巨大地震が起きたすぐ後の、港町の光景が。



(やす子さん)
「火事がおきていますね」

頭の動きに合わせて風景も動き、没入感が高まります。

(やす子さん)
「怖い。見られない…津波が来ているんだ。うわ、車も流れてきた」

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そのリアルさに思わず目をそらし、しゃがみ込むやす子さん。VRは災害の怖さと同時に、適切な避難をすれば、命は守れることを伝えています。

(やす子さん)
「かなりリアルでした。自分が体験しているような視点は初めて。怖さもわかるし、新しい世界だった」

このVRは約23万円で販売されていて、すでに各地の防災イベントなどでも活用されています。

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幼稚園のすぐそばにある“命山”

一方、特別な装置を使わなくても、防災を身近に考えることができます。やす子さんが向かったのは、名古屋市港区の富士文化幼稚園。

海抜ゼロメートル地帯が広がる名古屋市港区では、南海トラフ巨大地震の津波で広く浸水する想定です。この幼稚園では、いざという時に命を守るための取り組みを続けています。

(やす子さん)「みなさん、あっちに見える山はなんですか?」
(園児)「命山!」
(やす子さん)「どういう時に行く?」
(園児)「津波の時に登る」

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その名も“命山”。幼稚園の周辺には、逃げられる高い建物がないため、名古屋市が初めて作った、高さ7メートルの人工の山です。幼稚園では、いざという時にすぐに避難行動がとれるよう普段から、ごみ拾い活動を通して命山に登ることにしています。

(富士文化幼稚園  岡田春子名誉園長)
 「子どもたちに怖いよと言うのではなくて、怖いけれどもそれに対する身構え、身の振り方、日常で自然に身に着けられればいいと思っている」

日常の中で行動を積み重ねることが「いざ」というとき、大切な命を救うのです。

(やす子さん)
「備えをしているから大丈夫と思わずに、本当に災害大国なので、いつ(災害が)来るかわからないし、この放送を見ている今、起きるかもしれないし、常に想定して、楽しく生活するために準備・備えをしてもらえたら」

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