初詣で「お賽銭」予算はどれくらい?今月、ソニー生命が都道府県別に調査した「来年の初詣で入れるお賽銭の予定の金額」を発表しました。

ご利益のため、つい多めに入れてしまう?それとも物価高の中、お賽銭も倹約?結果から見えてきた傾向は…。

前回1位は“愛知” 今回は?

この調査は都道府県ごとに100人、全国で計4700人を調査したもので、前回2019年の調査では、愛知が694円で1位に。全国平均は286円でした。

コロナ禍を経て、物価高に直面する中で行われた今回の調査。上位の顔ぶれも、平均金額も大きく変わっていました。

初詣“お賽銭の予算”全国ランキング あなたの街はいくら?前回...の画像はこちら >>

今回は、秋田が平均1925円で1位に。前回1位だった愛知は平均1385円で4位に。連続でトップ5にランクインしたのは、愛知だけでした。

1位の金額は694円→1925円と、2.8倍に大幅増。平均額も286円→603円と、2.1倍に増えていました。

物価高にもかかわらず、お賽銭予算が増える理由はあるのか…。“日本三大稲荷”のひとつに聞いてみました。

物価高でも“お賽銭予算アップ”のワケ

話を聞いたのは日本三大稲荷のひとつで、全国から参拝者が訪れる愛知県の「豊川稲荷」。

担当者は「お賽銭で重要なのは金額ではない」と前置きしたうえで、「苦しい時の…ではないけれど、物価高の中で『本当に頼むぞ』という真剣みが、参拝客の中に生まれてきているのではないか」と話しました。

初詣“お賽銭の予算”全国ランキング あなたの街はいくら?前回1位は「愛知」 今回はどの都道府県が1位に?物価高でも予算は大幅増 「ウマくいく年に…」
CBC

さらに、愛知県民のお賽銭予算が高いことについては「愛知県は寺社が全国で最も多く、常に身近にある存在。

良い意味で敷居が低く、それがランキングの結果につながっているのかもしれない」とのこと。

文化庁のデータ(宗教統計調査・2024年度)によると、愛知県は神社・寺院の合計数が7870か所と全国トップ。愛知県民の「お賽銭箱の身近さ」も、金額にも反映されているのかもしれません。

では、県民性からみえる傾向は他にもあるのでしょうか?

“県民性”分析の専門家にも聞いてみた

統計データを基にした県民性分析に詳しい、ディグラム・ラボの木原誠太郎さんに聞きました。

愛知県民のお賽銭予算の高さについて木原さんは、「一般的にケチと言われがちな愛知県民だが、『お金を出すところは出すし、出さないところは出さない』というマイペースでメリハリがついた県民性がある」と指摘。そのうえで「自分の人生を大切にしたい、向上させたいという欲求が強く、それがお賽銭という“神頼み”への熱量につながっているのかもしれない」と分析しました。

ちなみに今回、お賽銭予算1925円で第1位だった秋田は、共に発表された「ことしのクリスマスの予算(プレゼント代、食事代を含めた総額)」と「来年のおせち料理の予算」ランキングでも1位となり、年末年始の予算で“3冠”に!

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秋田の”3冠”について木原さんは、「秋田県民はコツコツと仕事をこなす真面目な性格の人が多く、決して派手ではない県民性」と指摘。「だからこそ仕事とプライベートのON・OFFがしっかりとあり、年末年始やお盆といった季節のイベントを楽しみたいという人が多いのでは」と分析しました。

物価高がおさまらない中、迎える2026年。“ウマくいく年”になるように…あなたはお賽銭にいくら準備しますか?

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