東海地方でも南海トラフ地震の危機が迫っていますが、企業や家庭の地震対策は進んでいるのでしょうか?普段の生活が自然に防災につながるという取り組み。「フェーズフリー」について取材しました。
名古屋の街で聞いてみると…
(街の人)
Q.家庭で地震対策をしていますか?
「背の高い食器棚に耐震のポールを立てている」
「非常食や水を用意している」
3日分の食料品 備蓄していない人は4割超
備える人は、増えてはいますが…
(街の人)
「もうちょっと食料品や備品を用意した方がいいと思うけど、いつ(地震が)来るか分からないから…」
「防災グッズとかリュックはちゃんと揃えなきゃと思います。でも、ちょっと面倒くさい」
愛知県が県民3000人に聞いた意識調査では、家具などの転倒防止対策を全くしていない人は42.3%。3日分の食料品を備蓄していない人は、46.5%に上ります。
新しい防災「フェーズフリー」普段使いが防災に?
(“フェーズフリーの提唱者” 一般社団法人フェーズフリー協会 佐藤唯行代表理事)
「『防災はするべき』という意識は皆さん十分ある。でも『備える』という行動がイコールにならない」
必要とわかっていても、いざという時のために、わざわざ備えることは難しい人も。そこで出てきたのが『フェーズフリー』という考え方です。
(フェーズフリーの提唱者 佐藤さん)
「日常時でも非常時でも、私たちの生活を豊かにしてくれる。それがフェーズフリーという考え方。豊かっていうのは、楽しいだとか嬉しいだとか、お得だとか面白い、そういう風に私たちの日常の暮らしを豊かにしているものが、もしもの時に私たちの生活や命を守れるようにデザインされていること」
「フェーズ」とは、場面や段階の意味。「日常」から「非常時」に場面が切り替わっても、そのまま役立つのが『フェーズフリー』。
日常はもちろん、災害時も快適に過ごせるスーツ?
それは災害時にも役立ちます。例えば「日常」の象徴、スーツは…
(洋服の青山 名古屋中川店 坂野将宏上級店長)
「暑い夏の際は中の湿気を外に逃がして快適に、寒い冬は体内の熱エネルギーを外に逃がさない機能がついたスーツ」
洋服の青山が販売するこのスーツ、生地にミクロレベルの穴が無数に空いた火山の砂の粒子を練り込み、暑い時も寒い時も快適に過ごせるようになっています。
暑くて汗をかいた時は、砂の粒子が水分を吸収。すぐに蒸発させて温度を下げます。逆に寒い時は、粒子が体の熱を蓄え温めてくれます。
(青山商事商品第一部 高橋拓也副部長)
「万が一の時に二次利用ができるところが主になっている。(災害時に)避難所に駆け込んでも、快適性を誰もが感じられるスーツ」
ビジネスシューズも「フェーズフリー」
また、ビジネスシューズも。スポーツ用品のアシックスが開発した「ランウォーク」。
一見フォーマルな靴ですが、底の部分に陸上競技用に使われるクッション素材を使っていて、長時間立ったり歩いたりしても疲れないようになっています。
(アシックス商事ブランド戦略部 鈴木徹アシスタントマネージャー)
「もしもの時は、靴の履き替えが難しい。一つのシューズで歩きやすさと外観と様々な天候に対応できる。震災や公共交通機関が止まった時に『歩いて帰れたよ』という声をいただく」
子どもの遊び場も“避難施設”に
『フェーズフリー』は、自治体も防災に取り入れています。南海トラフ巨大地震で
最大7メートルの津波が予想される徳島県鳴門市。2022年に作られた道の駅には…
(日角真記者)
「建物の横側はジップラインのコースになっていたり、スロープでは子どもたちがソリで遊んでいますが、津波の際はこのスロープを上って建物の屋上まで避難することができます」
非常時にだけ使う「津波避難タワー」ではなく、普段から買い物や遊びで使う施設がそのまま避難施設になるのです。
さらに…
(鳴門市戦略企画課 藤倉大樹副課長)
「さまざまな商品を陳列していますので、そちらにある商品は避難された方々の食料品として提供することにしています」
市役所もリニューアル! 市長「一石二鳥に」
おととし完成した市役所は、外階段を作り24時間いつでも2階以上に避難できるようになっています。庁舎内にも、避難場所になるフリースペースを複数設置。普段は市民や学生がくつろいだり、勉強しに来ているといいます。
(鳴門市 泉理彦市長)
「(市の財政が)非常に厳しい中で、防災の予算を別枠で出すのが非常に厳しく、どうしたものかと悩んでいた。『フェーズフリー』の提唱者の佐藤さんと面談をする中で、佐藤さんが考えていること『フェーズフリー』のことを聞いて、これだと。わざわざ防災に予算をつけなくても、常に防災意識をもって事業展開できたら、一石二鳥になると思った」
また、学校教育にも『フェーズフリー』を取り入れ、算数では「津波の速さ」を計算問題にしたり、英語では「消火器」や「非常口」といった単語を使うなど、普段から防災を意識させるようにしています。
普段使いする紙コップも…いざという時に“別の役割”
民間や自治体で広がる『フェーズフリー』。この言葉を生み出した佐藤さんは…
(フェーズフリーの提唱者 佐藤さん)
「少し華やかな模様がある紙コップ。実はこの模様、計量できるラインになっている。避難所でいろんなものが計れない非常時に、計れないことが解消できる」
(佐藤さん)
「私たちは、わざわざ備えているわけではないけれども、私たちの暮らしの周りのものが、フェーズフリーになることによって、いつの間にか備えてしまっている。市民一人一人が自分のフェーズフリーを見つけてくれれば、災害・被害がだんだん減っていくのではないか」
無理に構えず、いざという時に対処できるフェーズフリー。地震大国ニッポンで求められる暮らし方なのかもしれません。
CBCテレビ「newsX」2026年3月10日放送より

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