エイベックスは、携帯電話による映像配信サービス子会社のエイベックス通信放送(東京都港区。売上高112億円、営業利益4億6200万円、純資産73億1000万円)の全保有株式70%を、合弁パートナーのNTTドコモ(東京都千代田区)に譲渡することを決めた。

事業環境の急速な変化を受け、合弁関係を発展的に解消し、双方の戦略に基づく事業運営を行うことが経営資源の有効活用につながると判断した。譲渡価額は51億2000万円。譲渡予定日は2023年1月31日。

エイベックス通信放送は2009年に設立し、エイベックス傘下のエイベックス・エンタテインメント(現エイベックス・デジタル、東京都港区)が70%、NTTドコモが30%を出資。会員制携帯有料動画配信サービス「BeeTV」を世界初の携帯専用放送局としてスタートした。ドコモが2015年4月に提供を始めた定額制動画配信サービス「dTV」は翌年に国内映像配信サービスで初めて会員数500万人を突破した。

合弁関係を解消後も、エイベックスグループは一定期間、エイベックス通信放送の運営業務を受託するとともに、コンテンツ調達などで連携を継続する予定。

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