岩崎電気は6日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。米投資ファンドのカーライル・グループと組んで、TOB(株式公開買い付け)を行い、全株式の取得を目指す。
TOB主体はカーライル傘下のコスモホールディングス(東京都千代田区)。岩崎電気株の買付価格は1株につき4460円で、TOB公表前営業日の終値2432円に83.39%のプレミアムを加えた。買付予定数は735万1391株。買付予定数の下限は所有割合66.09%にあたる490万900株。
買付期間は2月7日~3月22日。決済の開始日は3月29日。公開買付代理人はSMBC日興証券。
岩崎電気は1944年に岩崎電波工業(翌年に現社名に変更)として発足し、日本初の白熱リフレクター電球を開発するなど照明器具メーカーとして歩んできた。現在、施設照明、産業照明分野を中心にLED製品を幅広く手がける。