フォーサイドは、トラック運送のエム（東京都渋谷区。売上高7020万円、営業利益2090万円、純資産189万円）の全株式を取得し、子会社化することを決めた。

運送事業に新規参入するのが目的。併せて、トラックドライバーの人手不足が深刻化する「2024年問題」を鑑み、運送事業者の課題解決に効果的なITシステムの開発などにつなげる。取得価額は2200万円。取得予定日は2024年8月1日。運送業界の課題やノウハウを収集することを目的に2023年9月、フォーサイド社長の大島正人氏が個人で当時休眠状態だったエム（設立は2006年）の全株式を買い取り、貨物運送事業を再開した経緯がある。

フォーサイドはデジタルコンテンツの配信事業を主力とするが、積極的なM＆Aや新規事業展開により事業の多角化を進めている。2017年にクレーンゲームなどのプライズ（景品）ゲーム用の景品企画・製作を手がけるブレイク（東京都中央区）、家賃保証事業の日本賃貸住宅保証機構（大阪市）を傘下に収めたほか、2019年に出版事業、2024年にはAI（人工知能）関連事業に乗り出した。

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