トランコムは17日、米投資ファンドのベインキャピタルと組んでMBO(経営陣による買収)を実施すると発表した。ベインキャピタル完全子会社のBCJ-86(東京都千代田区)が、全株式の取得を目指し、TOB(株式公開買い付け)を実施する。
買付代金は約690億円。創業家の資産管理会社AICOHが持つ残りの約29%のトランコム株は、TOB完了後にトランコムの自社株買いに応じる形ですべて売却する。MBOの総額は約909億円。
買付価格は1株当たり1万300円で、公表前営業日での終値7120円に対して44.66%のプレミアムとなる。買付予定数は669万4841株で、下限は350万8200株(所有割合37.37%)。応募が下限に満たない場合は買い付けしない。買付期間は2024年9月18日から10月31日まで。決済の開始日は11月8日。公開買付代理人はみずほ証券。