フェイスは14日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。創業者で現社長の平澤創氏が代表を務めるGenesis1(京都市)がTOB(株式公開買い付け)を行う。
買付価格は1株につき1220円で、TOB公表前営業日の終値379円に221.9%(3.2倍)のプレミアムを加えた。買付予定数は645万3535株。下限は所有割合24.87%にあたる275万7800株に設定した。筆頭株主のGenesis1は所有する41.79%の株式をTOBに応募しない。
フェイスはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証スタンダード市場への上場は廃止となる。
買付期間は11月15日~12月26日の30営業日。決済の開始日は2025年1月8日。公開買付代理人は野村証券。
フェイスは1992年に平澤氏が音楽・映像などのコンテンツ配信を目的に設立。2001年にジャスダック市場に上場し、2002年に東証1部に昇格。2022年4月に東証プライム市場への移行を経て、2023年10月に東証スタンダード市場に移行した。2014年にはレコード会社の日本コロムビアをTOBで子会社化した。