丸紅と第一生命ホールディングスは、昨年6月に不動産分野の戦略的提携に関する覚書を締結して以降、協業体制の構築に向けた協議を進める中、統合によってスケールメリットの創出、事業領域の相互補完、事業運営効率の改善などを実現することが両社の企業価値向上につながるとの認識で一致した。7月1日付で両社の不動産アセットマネジメント事業や不動産開発事業などを折半出資する中間持ち株会社に集約する。

不動産運用残高は両社合算で約1兆7000億円(2024年12月末)と国内有数となる。丸紅傘下の丸紅都市開発を中間持ち株会社の母体とし、丸紅と第一生命HDが各50%を出資する。資本金は5億円。統合に伴う中間持ち株会社の名称や社長・会長のトップ人事などは今後詰める。

統合対象は丸紅側が丸紅リートアドバイザーズ、丸紅アセットマネジメント、丸紅都市開発、丸紅リアルエステートマネジメントおよび本体で手がける国内不動産開発・所有賃貸事業。第一生命HD側は第一生命総合リート投資法人、相互住宅、第一ビルディングが予定されている。

編集部おすすめ