大同特殊鋼は同業の日本高周波鋼業(東京都千代田区)を子会社化することで、生産資源の最適化によるコストダウンや、営業部門・研究部門など各部門の集約化によるコスト削減などの相乗効果を見込む。一方、神戸製鋼所は連携を進めてきたなかで、日本高周波鋼業の特殊鋼事業とのシナジーが限定的であると判断し、経営権を手放す。
日本高周波鋼業グループは特殊鋼事業や鋳鉄事業などを手がける。売上高367億円、営業利益△7億8700万円、純資産136億円(2025年3月期)。
取得価額は非公表。取得予定日は2026年2月2日。
神戸製鋼所は日本高周波鋼業の株式51.69%を保有。神戸製鋼所が簡易株式交換で日本高周波鋼業を子会社化し、日本高周波鋼業の鋳鉄事業の関連資産を引き受けるなど、事業を整理した後で、大同特殊鋼が日本高周波鋼業の全株式を取得する。日本高周波鋼業の子会社の高周波鋳造(青森県八戸市)は神戸製鋼の傘下に入る。