『動物病院が嫌いな猫』のストレスを減らす3つの対処法 通院に慣れるメリットも解説
キャリーケースに入る猫

1.キャリーケースに慣れさせる

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病院に行く際に必要なのがキャリーケース。しかし、過去にキャリーケースで病院に連れていかれ、「痛い」「怖い」思いをしたという経験があると、“キャリーケース=嫌な記憶”となってしまいます。

キャリーケースに慣れるための練習として、普段からキャリーケースを家の中に出しておき、自由に出入りできる状態にしましょう。

中に猫自身の匂いのついたタオルや毛布を敷いて安心できる空間にしたり、キャリーケース内でおやつをあげたりするのも有効です。

慣れてきたら、キャリーケースに猫を入れて短時間、家の周りを歩くなど移動の練習をするのもおすすめ。帰宅したら、おやつをあげたり、思い切り遊んであげたりしましょう。

ポジティブな経験を積み重ねて、キャリーケースは必ずしも嫌なものではないと記憶してもらうことで、通院時のストレス軽減につながります。

2.通院時の環境に配慮する

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車に乗せられる猫

病院へ向かうときの移動中の環境にも気を配ることで、さらにストレスを軽減できます。

キャリーケースにはカバーやタオルをかけましょう。外を歩く人などと目が合わないようにすることで緊張がやわらぎます。さらに、自分の家や飼い主、猫自身のにおいがする布を使うことで安心感も増します。

また、猫は聴覚が鋭く、大きな音に不安を感じやすい動物。移動の際は、車のクラクションや人の話し声などが少ない、静かな道を選びましょう。

周囲からの視覚的・聴覚的な刺激を最小限に抑えることで、比較的落ち着いて移動することができます。

3.慎重に動物病院を選ぶ

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医師と猫

意外と見落としがちですが、病院そのものとの相性もストレスを軽くするために大切な要素となります。

待合室が猫専用または犬と猫で分かれている、猫専用の診察室があるなど、設備をチェックするとともに、猫への接し方は丁寧か、専門性を持っているかなどの観点も大切にしながら病院を選ぶと良いでしょう。

指標の一つとなるのが「キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)」の認定です。

CFCは、国際猫医学会(ISFM)が推進する認定制度で、専門性の高い知識と質の高い医療を提供し、猫に優しい診療環境を整えている病院に与えられます。認定を受けた病院は全国各地にありますので、ぜひ参考にしてみてください。

猫の負担を減らす取り組みがされている病院を選ぶことで、猫はもちろん、飼い主の安心感にもつながりますよ。

通院に慣れることのメリット

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嫌がる猫

通院に慣れることでさまざまなメリットが得られます。

病気・異変の早期発見・早期治療につながる

猫は痛みや不調を隠す傾向があり、飼い主が気づいたときには重症化しているケースもあります。定期的に健康診断ができれば、病気や異変に迅速に対応できます。

飼い主の負担も軽くなる

毎回の通院が大騒ぎにならずに済めば、飼い主側のストレスも軽減されます。いざというときも迅速に対応できるようになります。

猫との信頼関係が深まる

無理やり通院させるのではなく、少しずつ慣らしていくことで、「この人は信頼できる」と感じてくれるようになり、猫との絆も深まっていきます。

まとめ

『動物病院が嫌いな猫』のストレスを減らす3つの対処法 通院に慣れるメリットも解説
眠る猫を撫でる人

猫にとって通院は、見慣れぬ場所に連れていかれ、怖い思いをさせられるイヤな出来事の一つ。でも、飼い主の工夫によって、そのストレスは確実に軽くすることができます。

通院に慣れさせると、猫自身の負担を軽減できるうえに、定期的な健康診断から突然の病気やケガまで、落ち着いて迅速に対応できるといったメリットもあります。

猫の健康と幸せ、そして飼い主の安心のためにも、無理のない範囲で通院に慣れさせる取り組みにチャレンジしてみてくださいね。

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