
北村匠海が、初めて短編映画の脚本・監督を務めた映画『世界征服やめた』の本編抜き映像が公開された。
本作は、北村監督が高校時代に出会い「人生を変えてくれた」と感謝をささげる不可思議/wonderboyの楽曲を原案に、自ら企画・脚本を兼任した短編映画初監督作だ。
北村監督の渾身の企画を体現する仲間として声をかけたのは、『キングダム』『ミステリと言う勿れ』といった話題作に次々と出演を続ける萩原利久。そして『東京リベンジャーズ』シリーズや『遺書、公開。』などで頭角を表す藤堂日向。
萩原が演じる主人公・彼方は、社会の中で生きる内向的な社会人。変化の乏しい日常をやり過ごす中で、「自分なんて誰にも必要とされてないのではないか……」と自分の無力さを感じている青年。彼方は無口な青年なので、セリフは少ないのだが、セリフに頼ることなく佇まいなどから、彼方の心が折れかかっている危うさや孤独感などを表現している。
また、藤堂が演じる彼方の同僚の星野は、周りを明るくする太陽のような存在で、毎日の生活の中に楽しみを見出そうとする楽観的な性格ながら、白黒をはっきりさせたがる一面もある青年。前半では誰にでも懐いていくような気やすい雰囲気だが、後半ではありったけの痛みを放出する硬軟織り交ぜた熱演で観る者を引き込む。
公開されたのは、そんな萩原と藤堂が演じる彼方と星野が、会社帰りにとりとめのない話をしているシーン。なんでもない日常の中で、他愛もない話をするふたり。特別なことが起きるわけでもない。しかしこのシーンの中にも、彼方の絶望感、太陽のような雰囲気の星野のキャラクターが感じられる映像となっている。
また、本作には、彼方が通うお店の店長として井浦新が友情出演。そして製作陣には、北村と『スクロール』や DISH//の「プラン A」MVで組んだ映像作家・清水康彦、フォトグラファーとしてポカリスエットの広告から映画『正体』撮影まで手掛ける川上智之といったトップクリエイターが、北村監督のもとに集結した。
併せて、不可思議/wonderboyの同名楽曲「世界征服やめた」の歌詞が入った、本作のポスタービジュアルも公開。北村監督が本作を製作するきっかけとなった本楽曲は、「何のために生きるのか悩んだ時、生きる意味に答えはない。ただ命を燃やして生き続けるだけ。まず生きてみよう」と思わせてくれる命への渇望を感じるナンバーとなっている。

『世界征服やめた』歌詞入り場面写真
『世界征服やめた』本編抜き映像
<作品情報>
『世界征服やめた』
2月7日(金) 公開
公式HP:
http://sekaiseifuku_movie.com/
(C)『世界征服やめた』製作委員会
【公開記念舞台挨拶】
■2月8日(土) 東京・ヒューマントラストシネマ渋谷 スクリーン1
9:50の回上映後 10:41~11:11 舞台挨拶登壇
11:40の回上映前 11:40~12:10 舞台挨拶登壇
■2月8日(土) 東京・ユナイテッド・シネマ としまえん スクリーン3
12:45の回上映後 13:45~14:05 舞台挨拶登壇
14:35の回上映前 14:35~14:55 舞台挨拶登壇
チケット料金:2,000円(※各種割引なし)
<イベント情報>
北村匠海 企画・脚本・監督『世界征服やめた』公開記念写真展 “Behind the Scene” photo by 高橋春織&柴崎楽(SUPER★DRAGON)
2月4日(火)~2月9日(日) 東京・LE DECO 4階ギャラリー