
ミュージカル『ビートルジュース』が5月9日に東京・日生劇場で開幕。主演を務めるジェシー(SixTONES)をはじめ、共演する勝地涼、愛加あゆ、清水美依紗、山﨑玲奈、吉野圭吾、瀬奈じゅん、演出を手がける福田雄一が意気込みを語った。
主人公のビートルジュースは、死後の世界の厄介者であるバイオエクソシストという役どころ。バートン監督が生み出した奇想天外なキャラクターだが、演じるジェシーも「初演で見てくださった方々から『あれは、ジェシーにしかできないね』という言葉をいただいた」と、すっかり一心同体だ。役柄への思いも格別で「2年ぶりの再演が決まり、“うじぇしかった”(うれしかった)です。ぜひ、全国の皆さんにも観ていただきたいと思います」と、喜びを語り、さらなる飛躍を誓った。

ミュージカル『ビートルジュース』会見より
再演については「パワーアップしている」と自信を示し、「その分、抑えるところは抑えて、リラックスしながら演じられれば。テキトー、ではなく(笑)、適度に力も抜いて、切り替えを考えたい」と演技への思いを語った。また、「(森本)慎太郎も面白いと言ってくれた」とSixTONESメンバーの反応も明かしていた。

福田雄一(演出・上演台本)
演出の福田も「ビートルジュースは、ふざけた役作りで成立する役で、ジェシーにしかできない」と太鼓判。初演の際には、観劇したミュージカル俳優の多くから「悔しいけど、この役はジェシー君にしかできないと思う」という声が届いたとも明かし、「ジェシーには何も言わない。言っても聞いてくれないし(笑)、自由に演じてもらうのが一番」だとジェシーへの演出を語っていた。

左から)勝地涼、愛加あゆ

勝地と愛加は、不慮の事故で命を落とし幽霊となった夫妻、アダムとバーバラを演じる。ともに初演からの続投で、勝地は「前回よりも歌がうまくなっていますので、そこを楽しんでください」と自らハードルを上げ、愛加は「もともと面白い台本に、福田さんの要素がさらに盛り盛りで、笑いの絶えない稽古場」だと振り返る。

左から)吉野圭吾、瀬奈じゅん
アダムとバーバラの死後、彼らの家に引っ越してきたチャールズと恋人のデリア役は、それぞれ吉野と瀬奈が続投。娘・リディア役については、続投の清水に加えて、ダブルキャストとして山﨑が初出演しており、「初演に比べて、コメディの要素がパワーアップして、演じるのが難しかった」(清水)、「こんなコメディは初めて。稽古は新鮮で、楽しい気持ちが溢れていた。大好きな歌を歌えて、ハッピーハッピー幸せです」(山﨑)と話していた。

清水美依紗

山﨑玲奈
会見に合わせて行われたプレスコールでは、劇中の楽曲2曲をお披露目。まずはビートルジュースが屋敷を訪れる人間たちを怖がらせるため、さまざまな召喚を披露する“That Beautiful Sound”。死の香りが漂うダークな雰囲気に、躍動的なミュージカルナンバーが響き、強い生命力を感じさせるという『ビートルジュース』だからこその名シーンとなっている。


また、“Creepy Old Guy”は、チャールズとデリアらが悪魔召喚の準備をする間、時間を稼ぐために、リディアがビートルジュースとの結婚に同意するふりをするシーンで歌われる。結婚に心ときめかせるビートルジュースの喜びに反し、“きもいおっさん!”と言い放つリディアの一撃が痛快だ。翻訳・訳詞は福田響志が担当している。




取材・文・撮影:内田涼
<公演情報>
ミュージカル『ビートルジュース』
作詞・作曲:エディ・パーフェクト
脚本:スコット・ブラウン&アンソニー・キング
演出・上演台本:福田雄一
翻訳・訳詞:福田響志
【キャスト】
ジェシー(SixTONES) 勝地涼 愛加あゆ 清水美依紗/山﨑玲奈(Wキャスト) 吉野圭吾 瀬奈じゅん
可知寛子 小山侑紀 高橋卓士 伯鞘麗名 横山達夫
岡本拓也 坂元宏旬 竹内真里 中嶋尚哉 堀江慎也/植村理乃(スウィング) 米澤賢人(スウィング)
【東京公演】
2025年5月9日(金) ~28日(水)
会場:日生劇場
【大阪公演】
2025年6月4日(水)~29日(日)
会場:新歌舞伎座
公式サイト:
https://www.musical-beetlejuice2025.jp/