大巻伸嗣、津田道子らがアドバイザリーボードに初参加「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2025」2月28日(金)から
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歴史ある都市・京都を舞台に、次世代のアーティストが世に羽ばたくためのきっかけづくりと、アーティストと来場者がダイレクトに交流できる場づくりを目指して開催されてきたアートフェアの第8回目「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2025」が、2月28日(金)から京都国立博物館 明治古都館をはじめとした市内の複数の会場で開催される。

今回も前年同様、ディレクターを務めるのは、現代美術家の椿昇。

「Singularity of Art(シンギュラリティ オブ アート)」をテーマに、これまでのアートフェアの枠組みを超える新たなシステムを構築する試みが行われているが、このフェアの大きな特徴は、アーティスト主導で進められていることにある。現代アート界の第一線で活躍する国際的な視座をもったアーティスト16組からなる「アドバイザリーボード」が若手アーティストを推薦し、この推薦と公募によって選出された40組の若手アーティストがフェアに参加する仕組みである。
大巻伸嗣、津田道子らがアドバイザリーボードに初参加「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2025」2月28日(金)から

アドバイザリーボード

メイン会場は、京都国立博物館の明治古都館と、昭和の高度成長期に建てられたインダストリアルな空間が魅力の京都新聞ビルの地下1階。それぞれ独特の趣をもつユニークな空間で、絵画や立体作品からテクノロジーを駆使したインスタレーション作品まで、若手作家による多種多様な表現手法の作品が展示され、また販売されることとなる。

フェアのもうひとつの魅力は、アドバイザリーボードを構成するトップアーティストたちの展示が、創建750年の歴史が息づく東福寺を舞台に行われること。アメリカを拠点とするオサム・ジェームス・中川や、国際的芸術祭での活躍が著しい津田道子、2023年の国立新美術館での個展が話題を呼んだ大巻伸嗣が今回新たに加わり、ディレクターを含む15組の作家たちが東福寺の方丈を舞台に時代を超えて響き合うアートの饗宴を繰り広げる。

大巻伸嗣、津田道子らがアドバイザリーボードに初参加「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2025」2月28日(金)から

臨済宗大本山 東福寺
大巻伸嗣、津田道子らがアドバイザリーボードに初参加「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2025」2月28日(金)から

津田道子《so far, not far》  制作年:2023年 撮影:奥祐司

なお、若手作家たちの作品を対象に、特に優れたアーティストを選出し、今後の活動への支援を行う「マイナビ ART AWARD」の選考が行われ、今回はフェア開催の前日となる2月27日(木)に、東福寺において授賞式が開催される。そのほか、京都の街中の企業やギャラリーなどの協力を得たサテライト会場でも、旬のアーティストによる作品展示と販売を行うイベントや、シンポジウム、トークショーなど、多彩なプログラムが用意されている。歴史とアートが交差する早春の京都で、多彩なアート体験を楽しみたい。



<開催概要>
「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2025」



会期:2025年2月28日(金)~3月2日(日)
●メイン会場・時間
京都国立博物館 明治古都館:9:30~17:00(入場は16:30まで)
京都新聞ビル 地下1階:10:00~17:00(入場は16:30まで)
●アドバイザリーボード展会場・時間
臨済宗大本山 東福寺:9:00~16:00(入場は15:30まで)
●チケット
京都国立博物館 明治古都館:一般2,000円、大学1,000円
臨済宗大本山 東福寺:一般・大高500円、中小300円
※京都新聞ビル 地下1階は無料
●公式サイト:
https://artists-fair.kyoto/

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