春風亭一之輔、愛すべき主人公が活躍する名作を連日ネタ出し『愛すべきバカ野郎たち』

映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。



【水先案内人 山本益博のおススメ】



上席(1日から10日)の夜の部は「権太楼噺・爆笑十夜」と題して、トリで柳家権太楼が3日『不動坊』、4日『へっつい幽霊』、9日『くしゃみ講釈』など爆笑噺を口演した後、中席(11日から20日)の夜の部は、春風亭一之輔が「落語国」の愛すべき主人公が活躍する名作を連日ネタ出しで高座にかける。



11日は『くしゃみ講釈』、12日は『千早振る』、13日は『不動坊火焔』、14日は『味噌蔵』、15日は『意地くらべ』、16日は『夢見の八兵衛』、17日は『団子屋政談(初天神・改)』、18日は『茶の湯』、19日は『寝床』、20日は『らくだ』と魅力的な噺が並ぶが、一之輔得意の『くしゃみ講釈』『不動坊火焔』などと並んで聴きものは『団子屋政談(初天神・改)』だろうか。すでに一之輔の十八番と言える『初天神』を『団子屋政談』と改題して高座にかける。



一之輔が、どんな風に噺を膨らませて、新しい一席に仕立て上げるのか。こまっしゃくれて、大人びた子供と露店の団子屋が絡むところが見所になろうか。



<公演情報>
鈴本演芸場 5月中席 特別企画公演『愛すべきバカ野郎たち』



5月11日(土)~20日(月) 鈴本演芸場