
長きにわたって大阪支部の屋台骨を務める松井繁
オール大阪支部で争うボートレース住之江のゴールデンウイーク戦「2025ラピートカップ」が5月2日に開幕する。歴代グランプリ覇者に名を連ねる松井繁、石野貴之、田中信一郎、太田和美をはじめ、同じくSGウイナーの湯川浩司、丸岡正典、4月17日にGⅠ住之江周年を制したばかりの上條暢嵩など、随一の強豪支部の主力陣がずらりとそろった。
■総展望
グランプリ覇者をはじめとした戦歴断然のSGウイナー組と、大阪エースの座を目指す新勢力の激突に注目の6日間。
戦歴組の中でも断トツの存在が松井繁。SGはグランプリの3Vも含め12V。昨年末のグランプリ組の一人で、業界トップレベルの力量に陰りはない。オール大阪は昨夏のお盆戦を制したが、ゴールデンウイークのラピートカップは2019年が最後。6年ぶりVで連続グランプリ入りへの歩みを着々と進める。
2年前のMVP石野貴之は復活を期しての戦いが続く。昨秋のダービーの後、膝の手術で3カ月の療養。復帰後はVこそないが、2月の地元の優勝戦は大外から準Vと奮闘した。ラピートを制した23年はグランプリもV。ここでVを挙げて全快宣言だ。

療養を経て戦列に戻った石野貴之
これら戦歴組を相手に堂々と渡り合うのが上條暢嵩だ。今月17日にGⅠ住之江周年を制したばかり。今年の正月戦も、優勝した太田和美に相当に迫る準Vだった。つわものたちを下して、2年連続3度目のグランプリ入りへの弾みにする。

4月の住之江周年の覇者の上條暢嵩
松井、石野と同じくグランプリ覇者の同期生、太田和美と田中信一郎も衰えはない。太田は今年の地元正月戦の覇者。田中は太田の26Vを上回る地元29V。区切りの30Vへと気持ちを込める。

今年の住之江正月戦を制した太田和美

住之江で29Vの田中信一郎
SG覇者の同期コンビといえば湯川浩司と丸岡正典もコース不問の攻撃力は相変わらずの高さを誇る。
注目は井上一輝。特別戦での優出を重ねて、7月のオーシャンカップでのSGデビューが確定的。アウトを苦にしないパンチ力満点の仕上げで、19年のお盆以来のオール大阪Vを目指す。
24歳と若い石本裕武の走りも大いに楽しみ。22年11月のデビュー以来、新人離れした走りの連続で、7月からは初のA1昇格が確定的。今年の最優秀新人の最有力候補が、SG級の先輩たちをなぎ倒すシーンを演出してみせる。

SGデビューが間近な井上一輝

最優秀新人の最有力宝庫の石本裕武