尾野翔一(25)福岡 在所1位のパワーを披露
 九州男子の今年の目玉とも言えるのが尾野翔一(おの・しょういち)だ。小学3年から野球一筋。
独立リーグの高知ファイティングドッグスや、北九州下関フェニックスなどで活躍した。

 だが、「強肩と俊足が強みだったが、バッティングセンスがなかった」と伸び悩みも感じていた。そのころ、後に師匠となる柳詰正宏(福岡・97期)に、通っていたジムで知り合った。

 柳詰と話すうちに、競輪への転向を決心。「10カ月、野球では経験したことのないきつさの練習をした。でも、日々充実していたし、向いているなと思った」。養成所への試験は一発合格だった。

 養成所に入所後は、さらに脚力を伸ばした。第2回と第3回の記録会ではゴールデンキャップを獲得。1000メートルを1分4秒台で駆け抜けた。競走訓練では先行主体に戦いながら51勝。断トツの結果を残し、在所成績1位で卒業した。


 伊豆でナショナルチームの練習にも参加しており、自転車競技で世界と戦う可能性もある。目標は「グランプリ優勝」。2008年の井上昌己(長崎・86期)以来遠ざかっている九州勢のGP制覇を成し遂げても、まったく不思議のない逸材がいよいよ初戦を迎える。

 ①1999年9月22日、25歳②福岡県北九州市③早鞆高④小倉⑤柳詰正宏・97期⑥1位⑦10秒57、22秒29、1分04秒77⑧176、84.8、AB


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尾野翔一







九州の男子は10人がデビュー/127期九州勢新人紹介


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尾野 翔一(25)福岡 在所1位のパワーを披露


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野津 宏介(28)福岡 自転車通勤きっかけに転身


3
鶴  淳志(24)福岡 後藤大輝とタッグ再結成へ


4
山口留稀哉(22)長崎 幻の甲子園経て兄姉を追う


5
吉田  航(25)大分 野球を断念して計6回受験


6
山本 康旗(24)大分 大学野球をコーチしながら


7
生野 優翔(23)大分 ロードのプロから方針転換


8
佐藤 魁皇(22)熊本 サイクリング高じてプロに


9
下山 聖斗(23)鹿児島 兄の自転車にこっそり乗車


10
新垣 慶晃(24)沖縄 走るのが嫌で自転車好きに








九州ガールズは4人デビュー/128期九州勢新人紹介


1
北津留千羽(19)福岡 父同様に応援される選手に


2
岩元 杏奈(24)宮崎 就職後に決意固め卒記女王


3
成海 綾香(24)沖縄 鹿児島で培った脚力で勝負


4
池原  杏(20)沖縄 ダッシュ力でレース動かす
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