【名古屋競輪・GⅠ日本選手権】「だいぶ遠回りした」山崎芳仁はグランドスラムへ望みをつなぐ


【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】

 2日目7R、山崎芳仁(45)=福島・88期・S1=が何とか勝ち上がった。前を任せたのは佐藤一伸。
佐藤は伊藤颯馬の上昇を中団で止めると、すかざず捲りを放って白星発進した。

 山崎は「一伸が行けるのかどうか見ていたら、行けそうだったので付いて行った。でも4コーナーではだいぶ遠回りしちゃいましたね」。山崎は最終コーナーで大きく膨れて中を突いた荒井崇博に抜かれそうになったが、許すことなく3着でゴールし勝ち上がった。

 「息子も頑張っているし」と4月にS級に特昇した山崎歩夢(125期)が張り合いになっている。3月には自身も前橋で5年ぶりのGⅢ優勝を飾った。その表彰式では、「まだグランドスラムは諦めていません」と力強く言い放った。

 残るタイトルはダービーだけ。2010年9月のオールスターでリーチをかけてから約15年。2012年の熊本ダービーで惜しくも準Vとなるなど、遠回りが続いている。本人は「(優勝は)ないと思いますけど」と口にするが、当然負ける気は毛頭ない。

 ▼9R(山崎芳仁) 北日本、南関、長崎勢と3分戦の大激戦。
中野にスピードをもらって準決へ。278BOX、8―1=27。

 ▼11R(浅井康太) 2日目の特選は直線で見事に突き抜けた。本人は「たまたま」と言うが、さすがの動きだった。4―19―123579。




【名古屋競輪・GⅠ日本選手権】「だいぶ遠回りした」山崎芳仁はグランドスラムへ望みをつなぐ

4日目9Rで連係する北日本勢。左から中野慎詞、山崎芳仁、渡部幸訓


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