【武雄競輪(ナイター)FⅠ】30代目前の児玉碧衣 GⅠ準VでスイッチON「手応えあってやる気が出てきた」

前回の岐阜GⅠは1、1、2着で準優勝だった児玉碧衣



 児玉碧衣(29)=福岡・108期=が完全復活しつつある。今年に入って、「練習があまりできていない」とレースに対するモチベーションが低下。
一般戦では変わらず連戦連勝してきたが、「このままではGⅠでは通用しない」と一念発起。「角(令央奈)さんにワットバイク中心の練習メニューを組んでもらって、1週間やってきた」。その結果がGⅠオールガールズクラシックでの準V。決勝こそは敗れたが、準決では近年負け続けていた佐藤水菜を倒した。

 「優勝というより状態を戻すためのメニュー。それなのにレースでは、タイムが出ていたし手応えがあった。自分はどこまでレベルアップできるのかと思ったし、やる気が出てきました。スイッチが入りましたよ!競輪が楽しくなってきました」

 前回後も順調に練習してきたという。気力も体力もみなぎっており、心身ともに充実した状態を迎えている。今節後から来月のGⅠパールカップに向かって本格的に調整を進めていく予定だ。

 5月8日が誕生日。今回が20代最後のレースとなる。
「特に意識はしていないけど、いい形で終わりたい。20代と比べると体の動きとかも変わっているけど、奥井(迪)さん、(石井)寛子さんらが頑張っている。たかが30歳で何も言えないし、私も10年競輪選手をやっているから、プライドを持って走りたい」。30代に突入しても、女王児玉碧衣は進化し続けるはずだ。
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