
【記者コラム・造田大の大勝負】
橋本陸(27)=福岡・121期=がツキを生かす。準決4Rは抑えにきた福田稔希の番手で仁藤秀が粘る展開。
元々は予選敗退の身だった。初日3Rは先行するも末を欠いて4着。一般戦回りだったが、5Rの初日特選で久留米の先輩の良永浩一ら2人が落車棄権。どちらも2日目以降の出走を取りやめた影響で、橋本に勝ち上がりの権利が回ってきた。「良永さんの分まで頑張りたい」と初日に話しており、まさに有言実行の走りを見せてくれた。
A級1、2班戦初Vを目指して戦う最終日の11R決勝は河崎正晴の番手。絶好の位置が転がり込んできた。「チャンスだと思うから初優勝できるように頑張りたい」。一度は予選敗退の身だった男が初優勝の3文字をつかみ取る。
▼11R(橋本陸) 番手捲りも視野に入れて、初Vへ突き進む。
▼7R(山本奨) 先行しそうな熊本勢の後位を確保して、好機で捲りを放つ。5-7=134。

初日4着から決勝進出を決めた橋本陸