【ボートレースびわこ・GⅢオールレディース】西橋奈未がイン速攻で約1年2カ月ぶりの優勝 レディースチャンピオン出場権も獲得
 新機、新艇、新燃料が導入されて行われたびわこボートのGⅢオールレディース「ビーナスちゃんカップ」(優勝賞金125万円)は6日、最終12Rで優勝戦が争われ、1号艇の西橋奈未(28)=福井・119期=がイン速攻を決めて快勝。昨年3月の三国一般戦以来、通算7回目のVを飾った。
また、8月に浜名湖で開催されるプレミアムGⅠレディースチャンピオンの優先出場権も獲得した。2着は2号艇の遠藤エミ、3着は4号艇の細川裕子が入り、3連単1-2-4は430円で1番人気の順当決着だった。

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表彰式で優勝旗を手に笑顔の西橋奈未


■ヒロイン

 復活ののろしを上げた。大けがからわずか半月ほどのGⅠ宮島周年で実戦復帰、いきなり予選突破と順調に上昇カーブを描いていた西橋。「びわこでけがをして、そこからは緊張感を持つ水面の一つだった」。3年前に負傷した経験のある水面だったが、負傷した経験のある水面だったが、上り調子で臨んだ今節は11戦8勝と圧巻の内容。苦い思い出を払拭して待望のVを果たした。

 優勝戦はインからコンマ05のトップS。そこから「跳ねながらだったけど、何とか掛かってくれて良かった」と1Mを先制ターン。内に切り込んだ遠藤も退け、早々に独走態勢を築いた。朝から降っていた雨も上がり、水面際まで詰めかけた観客の大声援を受けながらVゴールを駆け抜けた。

 今節は新エンジン、新ボートへの更新に加え、新燃料のテスト使用という条件が重なり、普段以上に調整技術が問われるシリーズだったが「新エンジンは得意な方だった。
調整は悩みながらだったけど、序盤にいい仕上がりにできた。自分をほめてあげたいですね」と苦にせず、自画自賛の機力に到達させた。

 今後はとこなめのGⅡレディースオールスターに、まるがめのSGオールスターが控える。ファンの注目を最も集めると言っても過言ではない大舞台を前に、Vを手に入れ準備は万全。「リズム良く向かえると思います。ボートレースで活躍している姿をファンの方々に見てもらいたい」。けがも苦い経験も乗り越え、完全復活を待ち望む大勢のファンに元気いっぱいな姿を届ける。(小野亮太郎)

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優勝戦の1周1Mを先頭で回る1号艇の西橋奈未


■プロフィル

◆西橋奈未(にしはし・なみ)1996年7月19日生まれ。石川県金沢市出身。石川県立工業高卒業。福井支部所属。登録番号4961。
2016年11月デビューの119期。同期は井上忠政、黒野元基、實森美祐ら。19年3月に三国で初優出(3着)。20年11月に芦屋で初優勝。GⅡは23年11月の三国レディースチャレンジカップで初優出(4着)し、通算3優出。GⅠの優出は21年8月の浜名湖レディースチャンピオン(6着)の1回。SGは24年5月に多摩川オールスターで初出場し、3日目に初勝利を挙げた。一般戦を含めた通算は43優出7V。156センチ、46キロ、B型。

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