
9Rを制して優出一番乗りの田中信一郎
不満の乗り心地でもインなら負けないのが第一人者。田中信一郎(52)=大阪・69期=が、予選3位でつかんだ準優1号艇のポジションをしっかり生かし切ってイン逃げに成功。
1Mは3コース湯川浩司の全速戦をがっちり受け止めた。「彼がスタートで遅れたのが自分には助かった」。湯川はスリットでヘコんだ位置から伸び返しての強襲劇。抜き去られるかというほどに迫られたが、「出足があるから引き波にハマらずに済んだ」とギリギリで持ちこたえた。
「なんで乗り心地が良くならないんだろう。自信を持ってターンできていない」。初日からずっとそうこぼすが、それでこの成績にまとめた技術には恐れ入る。
もちろん、その乗りづらさへの対策は施している。この日は急激な気圧低下でその調整の効果が帳消しになってしまったが、最終日は天候が回復の見込み。1日遅れでその調整が生きてくる可能性がある。
通算98V。