
節を通じて戦線をリードした石野貴之
石野貴之(42)=大阪・90期=がVへ秒読みに入った。準優11Rは、3コース西村拓也のまくり差しを横目に素早く立ち上がって順当に1着通過。
予選は最後の最後でアクシデント。調整中にペラが割れて急きょ、新ペラに交換になった。しかし、そんな不利もあっさり克服。「しっかりと叩けて、何の不安もない」。一切の憂いなく、最後の一番に臨む。
大阪勢にとって大きな名誉であるオール大阪Vは、2年前のラピートカップまでさかのぼる。その年はグランプリを制覇と最高の一年になった。ひざ手術後の療養で今年は始動が2月と遅かったが、この後にはオールスター、グランドチャンピオンとSG出場を控え、同じ足跡をたどれる可能性は大いにある。2年ぶりに強豪大阪支部の頂点に立ち、復活への足取りを固める。