
【記者コラム・古川達也「たっちゃんのハイタッチ」】
3日目1Rに5号艇で登場した中村晃朋(33)=香川・111期=が、道中逆転で2着を奪取。後半8Rは4着に終わったが、大崩れなく3日間を戦い抜いて得点率は6.50。
相棒は2連対率29%と心もとない数字だが、「数字以上の動きで、出足、ターン回りはしっかりしている」と機歴以上の動きで満足度は高い。後半は4着だったが「後ろを走っていても乗りやすいのは大きな収穫」と機力の良さを再認識できたことはむしろプラス。「あとは回転を合わせたい」と方向性も明確だ。
「今までやってきたことは間違いではなかった」と、先月に届いた吉報も何よりのパワーの源。7月のオーシャンカップ(徳山)の出場権を獲得し、自身初のSG出場を決めた。「(デビューから)13年かかりましたけど、うれしいですね」
その権利獲得をアシストしたのが、他でもない支部の大先輩・森高一真。「こんなこともあるんだなと、今思い出しても鳥肌が立ちますね」。森高は4月のマスターズチャンピオン(桐生)を制覇。ボーダーに位置していた中村は、「オーシャンに行きたいんで、お願いします」と先輩を送り出したそう。森高も『よっしゃ、勝ってくるわ!(権利獲得の可能性がある面々を)蹴散らしてくる』とVを約束。有言実行の優勝劇で後輩の思いに見事に応えた。
「優勝した後も、『晃朋はオーシャンどうなった?』と気にかけてくれたみたいですね」。後輩思いの森高の姿に強く心を打たれたそうで、「『自分が自分が』って、それだけじゃないんだなって思いましたし、こういう先輩になりたいなって改めて思いましたね」と感慨深げ。
今節もまずは第一関門突破へ―。「ここは縁があるので頑張りたい」。デビュー初勝利を挙げた思い出の地で、大仕事をやってのける。
▼11R その中村が、がっちり2着を確保してベスト18入りを決める。1-3-64。
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来月のオーシャンカップ(徳山)でSGに初めて出場する中村晃朋